リリーナ母娘、家に来る
薬草採取に行った次の日
凛ちゃんは伴助さんと出かけている。たまには父娘水入らずで出かけてもいいと思う
「ミリーさん、ズボンは履こうよ」
「誰も来ないからいいじゃない」
上は着ているけど白いパンツ丸出しでぐうーたらしている。
「主よ、学生編が始まってから妾の出番がないのじゃが」
「それ、僕に言わないでよ 人気投票しても玉藻の人気ないよたぶん」
「ふむ、屋敷に誰か来たようじゃ」
「玉藻、出番が来たな、ミリーさんはズボンでもスカートでも履いて来なさい」
「レーヴェくんがお母さんに見えた」
玉藻がやって来た
「主にお客じゃ」
「分かった」
お客はリリーナ先生とイリーナだった。
「おはようございます。リリーナ先生 上がってください」
「おはようございます。それでは遠慮なく」
「レーヴェの屋敷なの?」
「そうだよ」
滅多に使わない客間で話すことに
「粗茶でございます。」
「緑色なのね」
「大和国のお茶でございますので」
給仕を終えた玉藻は客間から下がった。
「ミリーさんも呼んだ方が?」
「そうしてもらえると助かります。」
「ワイズ、ノワール、ミリーさんを起こしてきて、精霊魔法も使っていいから」
ワイズとノワールは客間から出ていき、頭にはフィクスが乗ったまま
「あれがイリーナの言っていた白いフクロウなのですね」
「白かったでしょ」
ちゃんと着替えているミリーさんが客間にやって来た
「リリーナ、おはよう」
「ミリーとレーヴェくんには色々と聞きたいことが山程あるので」
ワイズの説明はワイズにやらせた、そもそも精霊は目には見えない、目に魔力を集めてようやく見えるようになるか、死にかけるかくらい 精霊獣は適正者には見える。
「レーヴェくんは精霊魔法が使えるのよ」
「ヤマダのような動きも出来ていたのね なんか納得」
「レーヴェが凄いのは分かった。リンは?」
「凛ちゃんは1年の修行で強くなったよ、勉強はガンダルフ先生、魔法はミリーさん、対人は僕、たまにお父さんが付けたよ」
「ミリーとマリーナの推薦の理由が分かった気がする」
「レーヴェ、私も強くなりたい」
「イリーナ、死ぬ覚悟はありますか」
「え!?」
「レーヴェくんたちの修行は死にかけますよ 元最強の宮廷魔術師の『魔術師殺し』ガンダルフ、私たちのパーティーリーダーのクライド、それとミリー、このメンバーが揃っている時点でおかしいのよ、この国を攻め落とせれる戦力なのよ」
「そんなことないよ」
「そういえば〜、レーヴェくん、マルタ王国の城に風穴開けたよね」
「ミリーさん、1年前のことでしょ」
そもそもあれの原因はミリーさんがさっさと追い払わないからじゃなかったけ?
「レーヴェくん、空き部屋はあるかしら?」
「執事やメイドなんて雇ってないから沢山ありますよ」
「レーヴェ、さっきのメイドさんは?」
「あれは玉藻、大和国で着いてきた妖怪」
「私が昔、封印したのよ」
「ミリーさん、封印から出てきてるから自慢にならないよ」
なんかまだ話があるような気がする
「リリーナ先生、教会絡みの話とかありますか?」
「聖魔法が光魔法だったことね、教会も知っていて無視してる感じだから、あまり広めないように 異端審問官とか教会の暗殺者が来ると思うわ 来ても返り討ちになるだけだから」
僕の心配はないんだ
「王族関係は?」
「デスマルク王子ね、コネでSクラスになっただけだから次に問題を起こすとDクラス行きが決定しているわ、第1王子はまともだったのに」
「リリーナ先生、お父さんは?」
「クライド?ミラさんがクライドと同じ感じよ」
「そうなんだ」
お父さんとお母さん、リリーナ先生は同じクラスでパーティーを組んで、卒業した後、お父さんが強引に連れ出して冒険者パーティーになったそうだ
ガロックさん、ミリーさん、ヤマダさんの順番に加入していった。
「あら、もうこんな時間 帰りますね」
僕とミリーさんはお見送りをした。
「レーヴェ、また明日」
「イリーナ、明日な」
リリーナ母娘が帰って行き、伴助さんと凛ちゃんが帰って来た
「おかえり」
「レーヴェ殿、いいお土産があるでござる」
「それで調理だね、凛ちゃん手伝って」
「うん」
こうして休みの日が終わった。




