ミラお姉ちゃん襲来
今日から授業が始まるため、僕も凛ちゃんも朝から少し張り切りながら朝練をしていた。
僕が買った屋敷は色々と手を加えてある。大きなお風呂があるけど男女別で分かれている。
緊急用の逃げ道も作っているし、敷地の外から物を投げ込まれないように結界を張ったり
現在この屋敷に住んでいるのは僕と伴助、凛ちゃんの父娘、玉藻、ミリーさん
僕と凛ちゃんは学校、休みの日は冒険者、伴助さんはソロの冒険者で現在活動中、玉藻は屋敷で仕事、ミリーさんは学校の教師
1週間は6日で1月は30日、12ヶ月で1年、1年は360日になる。
学校は4日行くと2日休みの繰り返しと夏休みと冬休み、春休みはある。
現状の解説と説明終わり
僕と凛ちゃんはクラスに入るとまばらに生徒は来ているが目を合わせようとしない、たぶん貴族の子供だろうな 馬鹿な王族よりマシかな
肩にはフィクスが乗っているし、ノワールとワイズも精霊が見える人間は限られているため、連れて来ても大丈夫らしい、ミリーさんが言ってたから怪しいけど
「おはよう、レーヴェ、リン」
「おはよう、イリーナちゃん」
「おはようございます。」
僕たちに普通に挨拶してくれるのはイリーナちゃんだけみたいだ
「昨日は凄かったね」
「ミラお姉ちゃんの戦い方はわかりやすいから」
ミラお姉ちゃんの戦い方は簡単に言うと素直、力技で抉じ開けてねじ伏せる戦い方
僕の戦い方は魔法とか色んな武器を使うけどヤマダさんに鍛えてもらったことが大きかったな 刀の扱い方や足運び、呼吸などを知ったのが役に立っている。
「ミラ先輩ってレーヴェのお姉さんなの?」
「そうだよ」
「2人とも今度のお休みの日って空いてる?」
「冒険者活動する予定だけど」
「そうなんだ、冒険者ギルドに登録しに行こうと思ってたんだけど」
凛ちゃんは僕を見ている。目で訴えているような
「先輩冒険者としてイリーナちゃんに付き合うよ」
「え、いいの」
「いいよ、ねぇ凛ちゃん」
「はい、私も先輩なので色々教えてあげますよ」
話していると教室のドアが勢いよく開き、女の子が2人 片方は紅い髪をした僕がよく知っているミラお姉ちゃんと白い髪の方の女の子は知らないけどなんか雰囲気がお母さんにそっくり
「レーヴェ!!」
「おはよう、ミラお姉ちゃん」
「探したのよ、寮に住んでいないし」
「それは屋敷を買ったから屋敷から登校してるけど」
ミラお姉ちゃんに首を絞められる。
「ミラ、そこまでよ 弟くん死んでしまうわ」
「大丈夫よ、レーヴェは私とミリ姉が育てたから」
フィクスがミラお姉ちゃんの手をくちばしで突いた
「熱」
「ピィーピィー」
「フィクス、そこまで」
「ピィ?」
「大丈夫だから、あんなのでも僕の姉だから燃やさないでね」
「ピィ」
フィクスは理解してくれたと思う
「その子、『ファイヤーバード』の雛かな?」
「違うよ、幻獣フェニックスだよ」
「ピィ」
フィクスは胸を張ってアピール、可愛いな
「ミラの言う通り、規格外ね」
「凄いでしょ、私の弟は強いし可愛いし結婚したくなるくらいに」
「ミラお姉ちゃん、授業始まるから教室に戻れば?」
「嫌よ」
「弟くんの言う通りよ、戻るわよ」
「嫌」
「『ダークバインド』『反重力』これで抱えて運べるよ」
「あ、本当だ、私はミュゼ ミラと君とは従姉弟になるからね」
「ミュゼお姉ちゃん、ミラお姉ちゃんのことお願いします。」
「お願いされました。」
ミュゼはミラを脇に抱えて教室から出ていった。
「嵐のような人だったね」
「暴風の方が表現的にあってますよ」
ミラお姉ちゃんたちが出ていったあとに馬鹿王族も登校してきた。変に睨まれているけど
リリーナ先生とミリーさんが入って来た。
「みんな、おはようございます。時間割にある通り、選択授業があり、ポジションの授業と魔法と武技の授業は選択授業になるので各自あらかじめ決めておいてください。」
「レーヴェくんは選択授業免除だから好きな授業に行っていいわ」
「???」
「なんでって顔しているわね、Aランクの冒険者に教えることなんてないから鍛錬しなさい」
「え〜〜〜〜」
なんでバラしたんだよ
「あ、レーヴェくん 3年生の選択授業に参加してもいいですよ」
「後衛アタッカーと魔法でお願いします。」
前衛と武技なんて取って3年生の授業に行ってみろ、始まりから終わりまでミラお姉ちゃんの相手するだけでなんだよ
1年Sクラスですでに浮いた存在になってしまった。
授業が始まり、国語、算数、歴史、マナー講習はガンダルフ先生に教えてもらっているから大丈夫
マナー講習の授業は貴族や王族からの依頼を受ける場合を想定してらしい 王族や貴族でも冒険者になると格下になる。依頼人を見下さない あれには無理だろ
馬鹿王族は癇癪を起こして出ていった。
あんなんでも王族なんだよな、僕もだけど、いとこやはとこでもあれは要らないかな




