『無から生み出すエネルギー』
自分の行動に責任を持って生きるアメリカ。
この風潮はまた『人に迷惑をかけなければ何をやっても良いんじゃねえの』といった輩を生み出している。
あるいは『ちっとだったら良いんじゃねえの』と、他人様への迷惑かえりみず、一攫千金の大博打を仕掛ける山師天国でもある。
特に特許や著作権の世界は至れり尽くせり。
無条件受け入れ&申請した者勝ちの、何でも特許体制が確立している。
物理の法則を無視した永久運動だろうが、発生発動原理が未解明の機械でも、設計図があれば特許が取れる国である。
これをして【フロンティアスピリット】と言うべきか、ただの職務怠慢と言うかは、個人の意見が分かれる所である。
何かにつけて因縁を吹っ掛けて申請却下する日本の特許庁と違って『こんなのに特許くれちまっていいのかよ』というのが大手を振ってまかり通っているのである。
最近では、日本の特許庁も若干アメリカの影響を受けているのか『何でこんなのが特許なんだよ』といった発明が無い訳では無いが、やはり【たがのゆるみ具合】は本場にはかなわない。
そんな『嘘だろ、ふざけんなよ』と言いたくなるような発明でも、実際に製品となって世界中で使われるようなヒット商品に成ってしまう事が有るから、世の中分からないというか面白いというか、まんざら棄てたものではない。
このような土壌があったから発明されたのか、このような土壌のよき肥料となっているのか、どちらが先かは分からないが、基本的に無鉄砲なとんでもない発明でありながら、一般的に使われているヒット作。
それが、有名な【テスラ・コイル】
どのくらい有名かというと、知っている人なら知っているかな…?…程度。
世の中理屈じゃないよとよく言うが、その典型のような装置である。
ニコラ・テスラ(1856~1943)が作り出したからテスラコイルと言われている。
テスラは交流システムの父として知られているらしいが、私は知らなかった。
テスラは、現在世界的に普及している交流発電機と交流送電システテムを考案した。
とーーても賢い人とされている。
エジソンと一緒に働いたこともあるのだが、あの天才エジソンでさえテスラの言う事が理解できなかった。
テスラの発明が、あまりにも突飛すぎたためである。
当時の科学者からすればデタラメに思えたのだろう。
科学者の行き付く果ては大体決まっている。
最終的にはテスラコイルをベースに、自身が考案したエネルギー増大送信機を作った。
原理は未だに未解明である。
だいぶ前に書いているので、ひょっとしたら現代では解明されているかもしれない。
しかし、めんどくさいので調べる気になれない。
この発明、共振回路と火花放電にあると思われるくらいしか分かっていない。
そんなどえりゃー発明家だったテスラが言うには『火花放電は様々な周波数成分を含んでいる。共振回路により宇宙エネルギーと共鳴する周波数成分を取り出すことにより、テスラ・コイルに宇宙エネルギーが流れ込み入力電力よりも大きな電力が取り出せる』という理論で実験は行われた。
現代の科学力をもってしても完成しない装置を100年前につくれる技術が有ったとは思えない。
宇宙空間からエネルギーを取り出し、入力以上のエネルギーを得ようとしても結果は目に見えている。
たかが核分裂の応用で原子爆弾が作られ、世界の力関係図が書き変えられてしまうのである。
テスラの実験が成功していたら、今頃地球は無くなっていた。
テスラコイルにおいては、進行波と共振変圧器の原理の両方が働いていると考えられる。
現在テスラコイルの応用品はテスラ・コイルの原理が未解明であるのに実用化されている。
そんな物売っていいのかとの議論は止めた方がいい。
教材として売られているくらいだから、きっと安全なんだろう。
火花放電(コロナ放電)の観察に用いられている。
また、現在でも蛍光管の出荷検査の際に検査装置として利用されている。
HIDランプ(CDM,HIQ)の点灯(起動)回路にも応用されている。
また、液晶バックライトに使われている冷陰極管を点灯させるための変圧器はフェライト・コアを用いて小型化を実現したテスラコイルである。
そこら中にテスラコイルが有るのだよ。
訳が分からなくても立派に機能しているテスラコイル。
「UFOの原動力として使われている」等々、疑似科学の文脈で頻出する。
これは、テスラコイルの原理が未解明な事やテスラコイルの作者であるニコラ・テスラが「宇宙人と交信している」等の怪発言を数多く残している事が原因だと思われる。
本当はアインシュタインと同じで、テスラ自身が宇宙人だったか、もしくはマイナス宇宙…言いやすく分かりやすく書けば、パラレルワールドから来た人間だったのかもしれない。
このテスラの影響を全身で受けてしまった科学者がアメリカのヘンリー・モレイ(1892~1972年)
彼はニコラテスラを支持しテスラ協会の会員であった。
テスラがおこなっていた実験と同じような実験をしているのだが、テスラと違う所は…、きっとコイツは地球人である。
その装置がかなり怪しい。
宇宙空間に充満するエネルギーを、アンテナで受信し電力に変換する装置を開発した。
とここまではテスラとあまり変わらないのだが、装置はアンテナ、モレイバルブ、コンデンサ、真空管、変圧器アースからなる単純な構造。
一番怪しいのが【モレイバルブ】という石。
【スウェーデンの石】という軟らかくて白い石で作られている。
ブリガム・ヤング大学の物理学教授ミルトン・マーシャル博士の分析によると、ゲルマニウムの混合物であるらしいとの事。
モレイはこの装置を使って、最大50KWの電力を発生させている。
アンテナやアースを外したりすると電力は発生しない。
モレイ・コンバータは、宇宙エネルギーと同調を取るための同調回路があり同調を取るのに数分かかる。
二段目の真空管の出力が一段目の真空管へフィードバックして発振器を構成している。
この発振器へアンテナから宇宙エネルギーが流れ込み、 発振器が発振し高周波電力として出力されるという構造。
解らないねー。
簡単に言うと、宇宙のエネルギーを衛星放送の電波のようにアンテナで捕まえる機械。
微弱なエネルギーを、何回もテスラコイルを通して増幅して大出力にする。
電源の要らない宇宙エネルギーの増幅アンプだったんだな。
1939年のモレイ・コンバータは、50KWの出力を得たと言われており27の段数が有った。
モレイの理論は、エネルギーと物質は「振動」という一つの実体の異なった現れであるという考え。
エネルギーは不安定な非平衡状態の現れであり急速な変化を伴い、物質は安定な平衡状態にあるものであるとしている。
このあたりは独学の私とかなり似通った宇宙観・物質理論。
モレイもなかなかやるものだ。
モレイはこうも言っている『エネルギーは振動であり物質は振動の媒体であり貯蔵庫である』
宇宙には宇宙そのものの活動から生み出される非常に強力で根源的なエネルギーが存在し、宇宙を満たしている。
限界も定められないほどの高振動の波動として地球にも降り注いでいる。
海の波のように宇宙からエネルギー波が2~3μSの周期で打ち寄せているというのがモレイの理論の概要。
しかし、こんなに簡単な構造の装置で50KWの出力が出来るのであるとすれば、発電所は必要なくなる。
一家に一台【モレイ・コンバーター】50KWの出力が有れば、家庭の電力をまかなった上に電力会社に売電して優雅な暮らしができると私は思う(優雅な暮らしの定義は、個人の生活環境差によって大きく異なる)
収入を増やしたければモレイ・コイルを増設すればいいだけである。
あっという間の億万長者。
モレイ・コイルを作ろうかと考えるが、実用化されていないのが不思議である。
50年前に実験が成功しているのに、未だに製品化されていない。
エネルギー源が原因・誘因で戦争まで起こる御時世である。
企業が手を出さない分野ではない。
私が思うにこの実験、結果として失敗したか再度成功しなかったか、大がかりなペテンだったのではなかろうか。
その前に【スウェーデンの石】って何処で売ってるの。
ゲルマニウムの混合物であるとするならば、単に地上電波を集めていかにも発電しているかのようになってしまったのではなかろうか。
それはそれでスンゴイ発明であるような気がするのだが…。
昔々、高圧送電線の近くで誘導電気を使って点灯する電灯があったとのウワサを聞いた事がある。
それとたいして変らないような気がしてならない。
こんな無茶が通る世の中だから、有り得ない発明が出て来るのもうなづける。
永久に回転し続けるEMAモーターなるモーターを作ったアホタレがいる。
エドウィン・グレイという人物なのだが、入力以上の出力が得られるEMAモーターというらしい。
出力の一部を入力にフィードバックし、永久に回転し続けるモーターで米国特許を取得した。
前にも書いたがアメリカの場合、特許出願すればよほどの御馬鹿特許でないかぎり大抵は認められてしまう。
つまり、科学的根拠に欠しくとも、物理の法則がなんだらかんだらなどといった細かい事は気にしないのがアメリカである。
この時点でかなりのアホタリなのだがね、
ああでもないこうでもないと難癖をつけては訂正させたり認めなかったりという日本の特許制度とはかなり違う。
EMAモーター1号機は1961年に試運転されたが、始動と同時に壊れた。
当たり前だ。
改良2号機も1時間半ほどで故障。
当然と言えは当然の結果である。
3号機は32日間回転し続けテストは成功。
成功が凄いのではない、3号機まで作った根性と出資した馬鹿さ加減が凄い。
絶対的評価として、この手の発明に対する世間の風は冷たい。
32日しか回っていないのに、何を血迷ったかグレイは自分で合資会社を設立。
一般人からの出資で1973年に4号機を完成させた。
本人が信じ切っているのだから、逮捕はされないのがアメリカ。
ナンダラカンダラ教の教祖様と同じである。
日本なら出資をつのった時点で即効逮捕して、出資法違反やら詐欺罪で起訴しないと、検察警察は過激にマスコミからバッシングの嵐を喰らう。
グレイは燃料のいらない無公害自動車を開発しようとしたが、当然圧力がかけられた。
自動車メーカーや石油会社が大打撃を受けると思われたためであるが、本当かね…こんなモーターが実現すると思って妨害する人がいるのかな。
この発明に圧力かける必要があると考えるのもアメリカ~だな~。
1975年、4号機は盗まれた。
なんか詐欺の臭いがプンプンなのだが…この流れ。
1975年10月、圧力に屈したグレイはEMAモーターのノウハウを公開。
その後、何らかの取引きがあったのかグレイは実験工場付きの華麗なる豪邸に住むようになり、6号機は他のグループによって製作され世界中に公開状が送られた。
にもかかわらず、未だに実用化にはいたっていないのが現実。
この現実をどう見るかである。
宇宙を説明する場合、宇宙エネルギー【ダークエネルギー】の存在は認めざるをえないというのが近年の物理学者に共通した意見。
これまで列挙した程度の装置で、宇宙エネルギーを引き出せるとは考えにくい。
どこかの誰かが、フリーエネルギーを動力として回転し続ける装置を考案している。
実に簡単で誰にでも作れるという代物。
科学的にも証明されているというのだが。
http://www.youtube.com/watch?v=GHN-Nr61IDI
↑でその実験画像が見られる。
構造はいたって簡単。
永久磁石で外壁の円筒を作り、反発する同極性の永久磁石で回転体を作って円筒の中に入れるだけ。
この程度の物なら、私は小学生の時に作っていた。
鉄道会社に勤務していた父が驚き、興味深げに『どうしてこんな物を作った』と聞いてきたので記憶に残っている。
暫く私は大発明をしたと思っていたが、リニアモーターカーの原理だったから鉄道会社の父が喜んだだけであった。
その程度の発明である。
この磁石モーター、磁力のバランスが崩れて一時的に回転しているだけである。
いずれはバランスがとれるか軸の摩擦抵抗で停止する。
常にバランスを崩し続けなければならないので、回転によるエネルギーよりバランスを崩す為のエネルギーの方が大きくなってしまう。
バランスを崩す為に地球の磁場変動を上手く利用すれば装置に見合わない程度の赤字発電は可能かもしれないが、フリーエネルギーの利用とは言えない。
この装置にテスラコイルでも連動させてやれば、本物っぽく見えなくもない。
今の段階では詐欺師にもなれない。
小学生レベルの大発明は別として、テスラコイルと同じようにエネルギー保存の法則を無視して、効率300%のとんでもなくエネルギーの増大する変圧器を開発した人に、アルフレッド・ハバードがいる。
ハバードは1919年にこの装置を開発して発表している。
今から100年前の装置である。
いまもって人類が化石エネルギー(核や電気も大元まで辿れば化石エネルギーとたいして変わらない)に頼っている現実を見れば結果は分かっている。
ちなみにエネルギー保存の法則とは、ある種類のエネルギーを別のエネルギーに変換した場合、そのエネルギー総量は変化しないという物理学における基本的な法則の一つ。
熱力学第一法則とも呼ばれる。
例えば、電気エネルギーを考えた場合、1kWhのエネルギーは860kcalでありこれは変化しない。
1kWhというエネルギーをどのように上手に利用しても、熱源として利用する場合860kcal以上の熱量を生み出すことができないという法則。
ただし、エネルギー保存の法則が成立するのは外から別のエネルギーが加わらない場合に限られている。
エアコンなどのヒートポンプ技術のように、電気エネルギーを使い外からまた別のエネルギーを集めて熱や冷気に変換する場合は、1kWhの電気消費で860kcal以上の熱量を生み出すのも可能であるが、フリーエネルギーとは別物と考えた方がいい。
地球上で生活する上で、ほゞ絶対的なエネルギー保存の法則が存在するからには、無から有のエネルギーを作り出すことはできない。
しかし、ハバードコイルにはエネルギー保存の法則が当てはまらないらしい。
直流電源で入力し交流に変換した後、やや大きな径の一次コイルと、それより小さい径の8個の二次コイルからなる変圧器で電圧を変え、最後に交流を直流に戻して出力する。
このエネルギーの増加は特殊なコイルにより空間のエネルギーと共振して、宇宙エネルギーを取り込んでいるという理屈になる。
ハバードのコイルは中央の1次コイルに入力したパワーの3倍が2次コイルに出てくる。
THW4番銅線を43回巻いた中央の1次コイルは高さ15インチで、外径5.25インチで独立した入力ターミナルがある。
直径2インチの鉄パイプにTHW4番銅線を43回巻いた8個の2次コイルは外径2.375インチであり、高さは15インチ。
8個の2次コイルは直列につないで、出力ターミナルに接続してある。
10~20ワットの高周波発振器を入力に用いる。
周波数は次のようである。
5.340KHz = 2.8GHz/219
10.681KHz = 2.8GHz/218
21.362KHz = 2.8GHz/217
この2.8GHzは地球の磁気共鳴周波数であるという。
実用実験として、湖でボートを動かすのにハバード発電機が使われた。
この実験は新聞社を含む多数の人々が確認している。
この業績は、1920年7月29日の「シアトルポストインテリジェンサー」に載り、追実験の記事が1973年7月16日の新聞に載った。
1次側と2次側の共振回路と特殊な巻き方に秘密があるとされている。
共振周波数は2.8GHzという具体的な数字が出されていると言う訳で、この様なコイルを使った永久機関の特許申請は後を絶たない。
また、その申請が特許として認められてしまうのも不思議な話である。
永久機関が特許として存在するならば、人類は生活のエネルギー源を原子力や化石燃料に頼る必要はない。
しかしながら、そんな話はまったく出てこない。
もっとも、水で走る車を完成させたチームは暗殺されたり災難にあったり。
その後どうなったのか、実用化にいたっていないといった実体もある。
(正確には水を電気分解した水素ガスを使うらしいので、採算が取れないような気がする)
プロパンガスの業界が独占的既得権にしがみつき、善良な業者を締め出すように、利権絡みの話になると世界はどうしてもキナクサイ方向へと急発進し総攻撃を加えるようである。
下手に間違った所を突っつくととんでもないシッペガエシが待っているのかもしれない。
恐るべしエネルギー業界。
人類の夢である無から作り出す無限のエネルギー。
最近では宇宙空間に無限のエネルギーが充満しているとの理論が優勢である。
真空の中のエネルギーを取り出せないものかと、昨日までまともだった科学者が無限エネルギーの研究に走っても『いいんじゃねえ、好きなようにやらせておけば』という寛大な時代になってきた。
真空とは書いて字のごとく真の空っぽである。
一般的な考えからすれば、その空間には何も存在しないし存在しえない。
しかしながら、物理学の世界では何もない空間ではないと主張する学者が実に多い。
真空にはエネルギーが充満している。
そうでなければ宇宙が存在できないとの結論に達してしまったのである。
一例を書けば、真空に強い電磁波(ガンマ線)を照射すると、何も無いはずの空間から電子と陽電子が飛び出すという現象が起こる。
この現象を説明しようとすると、真空には安定した状態で負のエネルギーが充満している。
そこに外部から不安定要因が加わり、負のエネルギーが正のエネルギーに変換されて飛び出す。
これが電子として確認され、抜けた穴が陽電子となると考えられている。
一見安定しているようにも見える真空は、原子レベルではたえず揺らいでおり、粒子が現れたり消えたりしている。
この状態は光速に近いかそれ以上の高速な揺らぎであり、なおかつ原子程に微細であるために、エネルギー運動は限りなく0に近い状態となっているのである。
現在私達の住む宇宙は【ビッグバン】により出来上がったという理論が最も有力な説として受け入れられている。
私はこのビッグバン説には否定的な立場を取っている。
宇宙が加速度的に膨張している観測結果を見れば、ビッグバン説が間違いであるとの考えでいいと思う。
ただし、どんな説であるにしろ、突き詰めれば宇宙は真空から発生したとするしかないのである。
真空には私達の住む現宇宙(プラス宇宙)に匹敵するだけのマイナスエネルギーが存在する。
プラスとマイナスが同等に存在した状態であるから現在の宇宙+-が安定(+宇宙は急激に膨張し-宇宙は同等に縮小)しているのである。
この安定宇宙の-エネルギーを+宇宙に取り出すことができれば、無限のエネルギーを得ることができる。
このエネルギーを、物理学ではフリーエネルギーまたは宇宙エネルギーと呼んでいる。
過去にこのフリーエネルギーを取り出すことに生涯をかけた物理学者は数え切れない。
現在は世界中のトップ研究機関が、宇宙のフリーエネルギー研究に参加している。
それは中世の錬金術師にも似ている。
成功した実験もあるには有るが、現代の科学はその実験の成功を素直に認められる段階にないようである。
宇宙のエネルギーバランスの崩壊をも招きかねない【フリーエネルギー】
その研究は頗る危険な試みであると認識すべきである。