『不老不死』 2015年頃に書いたものです
『不老不死』 2015年頃に書いたものです
NMNなる薬が有る。ビタミンB3(ナイアシン)の一種として使われている物で、ビタミンB3(ナイアシン)ならばサプリとしてお手頃価格で販売されているのだが、NMN(Nicotinamide mononucleotide/ニコチンアミド・モノヌクレオチド)となると様子が幾分違ってくるようだ。
現在は臨床試験中だがアヤフヤな記憶を元に説明すると、視床下部を刺激してミトコンドリアの活動を活性化させて、代謝機能諸々身体機能の総てを若返らせられる可能性が非常に高い薬らしい、薬効メカニズムについては特にアヤフヤなのだがね。
元々糖尿病治療の為の薬として研究開発されていたのだが、この薬を人間で言えば60才くらいになるだろう22ヶ月の高齢ラットに一週間ばかり投与し続けたら、生後6ヶ月人間で言う所の20代程度に筋肉の質が若返ったという報告が出された。
この薬は臨床試験中にも関わらず量産体制がすでに出来上がっているらしく、他の臨床試験薬よりもずっと安価で提供されているらしい事をNHKが『ネクストワールド 私たちの未来 第2回 2015年1月 4日(日)「寿命はどこまで延びるのか」 』で放送していたが【本当かよ?】
薬の効果云々はとりあえず置いといて、この薬を作っている会社が日本にも有って、オリエンタル酵母工業株式会社って処でも作っている。
これは今の内に株を買っておけば将来は大化けするのではと調べて見たら、2010年12月17日で上場廃止になって日清製粉グループになっている。
株どころか会社そっくり丸々金の有る所に持ってかれちまっていた。
詳しい事情は解らないけど、人類の夢『不老不死』に一歩近付けるなんて将来性のある薬を扱っていてもやっていけなくなっちゃうんだよ。厳しい世の中だね~。
ついでに書いとくと、同じ小麦粉・粉物って事で混同している人が多いようだけど、【日清製粉グループ】と【日清食品グループ】はまったくの別物会社で、系列でも何でもないのだよ。
【日清食品グループ】は1948年(昭和23年)9月4日 大阪府泉大津市に「中交総社」として設立したのが始まりで、【日清製粉グループ】は1900年(明治33年) 正田貞一郎らによって、群馬県邑楽郡館林町(現館林市)に設立された館林製粉株式会社が、1907年(明治40年)10月に日清製粉株式会社を吸収合併して合併後社名を地方色を排した日清製粉株式会社に改めたのが始まり。
産れも育ちもまったく別の会社なんで株を買いあさる時は間違えない様に。
日清製粉グループになったオリエンタル酵母工業株式会社だけど工場も存続しているし、薬その物も【研究用途のみの化学物質原末としての販売 】をしている状態。
この化学物質って表現、微妙だよね。
医薬品では無いし危険毒物でも無い、単なる研究用原末だから、たいして厳しい規制が敷かれているでも無いのが現状なんだろうな。
つまりは簡単に手に入るって事で、価格も正確に使用すれば若返れる薬の価格として考えれば、目ん玉飛び出る程の価格では無いと思う。
メンドクサイから聞いてないけどね、とか言いながら問い合わせたら超劇的に早く回答を頂けて、100mlで40000円だそうだ(100g4万円とも言える)
おヨョョ、、、目ん玉チョビ出たね。
放送後の問合せが過激になっているようだ、きっと製薬会社としては嬉しい悲鳴あげてるんだろうな。
となると、必ず出て来るのが偽物とか用法用量は不明のまま見切り販売する闇ドラッグで、困った事にこの手の薬というか化学物質に簡単に飛びつく奴が大勢居るんだ。
医薬品指定認定されていないと薬事法には引っ掛から無い様な気がするし、劇物【毒】でなければ毒物劇物の取締にも引っ掛からない様な気がする、この薬というか【化学物質】研究用としてならば購入、販売、転売しても良いという事になってるのかな?という疑問が沸々と湧いては消えたりし続けているのだが、どうするかな。
医学と法学の知識を集めて、海外に拠点を置いて通販すればバカ売れ確実なんだけど、誰かが儲かると思って売り出して、誰も死なずに効果が出て、価格が安くなって、安定供給されるようになって、出来れば町の薬局かコンビニで健康補助食品とか言って売り出す様になるまで待ってみるか。
一人二人百人ばかりなら、おっ死んでも良いから善悪関係なくとりあえず【NMNなる化学物質】を仕入れて売りまくって一財産作ってから、コンビニで安全なのが売り出されるまで待つか。
どっちにしても一般的に普及するまでにはまだまだ時間がかかりそうなんだけどね。※1
さて、この薬というか科学物質の効果は本物と仮定して話を進めると、問題はいくら若返っても分裂する人間の細胞はクローンを作り続けるのだから、いずれ癌化するって事。なのだが、癌細胞はこの先ナノマシーンが効果的にやっつけてくれるという見込が立っている。
これも仮になのだが人類が癌を克服し予防医療で病死の確率を限りなく零まで持って行ったとしても、不老不死にはなれないんだな。
これまたアヤフヤな記憶なのだが、細胞には【ヘイフリック限界】ってのが有って、細胞の分裂はいずれ止まってしまう。
生物の総てがそうではなくて、人間とか少数の生物にこの現象が見られるのだけれども、不老になっても病気が無くなっても、事故に遭わなくても、何れは細胞の分裂が止まって死んじゃうんだな、人間の場合。
これまた不確かな記憶なのだが、人間の細胞には例外的細胞が有って、これが幹細胞と癌細胞。
【ヘイフリック限界】は細胞の中のテロメアって奴が分裂の度に半分の長さになってしまい、最終的には短くなりすぎて分裂できなくなってしまうのだが、このテロメアを修復する再生酵素【テロメラーゼ】は幹細胞と癌細胞しか持っていない。
一生で60回ほどしか分裂出来ないとされている人間の細胞なのだが、このテロメラーゼのコントロールが出来れば、何度でも正常細胞の分裂を可能にできる。
癌細胞を正常細胞に変える事も可能ときたもんだ。
そんな事で【テロメラーゼ】は現在サプリメントとして売られているのだが、、、本物なのか効くのかは不明。
でも、医薬品ではないサプリだから、いい加減いい塩梅に適当な販売でも逮捕されないのだよ。
価格は一日1~4カプセル服用の90カプセルで$600だから、安くはないわな。
加えて、効果があるとしてもテロメラーゼを摂取して細胞を変化させた結果、幹細胞のように無害な細胞に変化するものばかりとは言いきれないんだよね。
癌細胞化の可能性も否定できないって事で、ひっそり発癌性物質といった可能性が皆無では無いと思うのだが、いかがなもので御座いましょうかね。
何書いてるんだか訳わかんなくなってきたぞ、こん畜生!
倫理問題、堅気な商売じゃねえ、神に対する反逆どうのこうのは別問題として、いずれ人類は不老不死になるんだろうな、こうなってくると。
俺の生きている時代の話じゃないだろうけどね。
クローン技術も確立して、何かの事故に備えて自分のクローンを病院にストックしておいて、車みたいにパーツ取りの為だけに生かされている人間がいて、そのクローン達が暴動起こしたりして、未来も必ず波乱万丈な世界なんだよ、小説のネタはつきないんだろうなきっと。
※1 追記
最近になってこれが、ネットで当たり前に買えるようになっている。
価格はピンキリだが内容も効果も同じだ。
無理してバカ高い物を求める必要はない。
とりあえず試してみたら、全身に軽い痒みが出てきた。
代謝機能を高めて身体の若返りを促すらしいのだが、これをやると癌細胞を増やしてしまう危険性も否定できない。
合わせて、痒くなるのは効果の結果ではなく、許容量を超えているからだと思えるので止めた。
しばらくしたらもう一度飲んでみよう。