第48話:新しい人生は続く
「ディアボロさん、よくぞ我が校の大事な生徒を守ってくださいました」
「ワシからも礼を言わせてもらおう。称賛もな。暗黒炎龍を倒した一年生……しかも、たった一人で倒したなど、学園始まって以来の快挙じゃよ」
アプリカード先生とクルーガー先生の声が響いた後、講堂は拍手の音で包まれた。
座席には二年生や三年生たちも見える。
フォルトの危険な罠からみんなを守り、ひいては暗黒炎龍までをも討伐した功績を讃えられているのだ。
「私はあなたのことを少々過小評価していたかもしれませんね。まさしく、ディアボロさんは歴史的な生徒です」
「ありがとうございます、アプリカード先生」
アプリカード先生から記念のメダルをいただく。
学園だけでなく、ギルドからも褒められた。
もっとも、正規のクエストではなかったので、報奨とかはないが。
そして、“竜虎の迷宮”での一件を終えて、フォルトは退学処分になった。
故意的な事故の誘発と、俺たちに大怪我を負わそうと……さらに、下手したら殺そうとしたからだ。
今後は監獄で余生を過ごすと聞いている。
フォルトの件は一段落ついたが、まだ謎はいくつか残っている。
ダンジョンを崩落させたのは俺への恨みとして、暗黒炎龍の真上に落ちる場所がわかっていたこと、彼が攻撃魔法を使えた理由も気になるな。
まぁ、この辺りは学園側の調査に任せよう。
座席に戻ると、シエル、マロン、クララ姫が迎えてくれた。
「すごいわね、ディアボロ。学園からもギルドからも称えられるなんて」
「Sランクモンスターを倒した一年生は初めてということは、歴代最強の一年生ということですね」
「王女としても同じ学園の生徒としても、私はあなたを誇りに思います」
三人はパチパチと控えめに拍手してくれた。
――俺は暴虐令息ディアボロ・キングストン。
自分が苦しめたヒロインたちに断罪され、命を落とす悪役。
だが、どうにかして回避できているようだ。
俺の新しい人生は始まったばかり。
どこまで続くかはわからないが、これからも精一杯生きる。
「じゃあ、さっそく今夜は労わないといけないわね」
「このところ忙しかったですから、思う存分楽しみましょう」
「皆さんで協議した結果、今晩から私もご一緒することになりました。どうぞよろしくお願いしますわね、ディアボロさん」
…………夜は不安だがな?
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