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いつの間にか、ルーティーン。

作者: あいす

 私がお風呂でゆっくりしていると、21:00に車が走ってる音が聞こえる、仕事帰りのように感じていつも心の中で声を掛ける。


「今日もお疲れ様です。」

__________

 私はいつも何かを考えながら過ごしている。考えていない時間はない。けれど、お風呂にいるときは落ち着くようにしてはいる、少しは考え事をしてしまうけど。

 最近は仕事のことを考えてしまう。別にやめようかと思うほどではないが、ここまでのことだけでいいのかと思ったりしてしまう。あとは、いや、むしろメインかもしれないが自分の恋愛について。今までの彼氏がいたことがないと言ってもそこまでやばいと思うこともなく、いつかはできるかもだし、いなくてもいいからな、と思っていたがここまで続くとはな。現在21歳だけど周りの話を聞いていると、彼氏いない歴=年齢なのが友達の中で自分だけという現実を知り、やばいと思ってしまう。

 このように常に考え事をしている。だからこその最高のバスタイムだ。私のルーティーン。21:00頃には入浴する。と同時に車の音を聞く。30分~1時間くらいは風呂場で過ごす。就寝時間は24時頃。その間は漫画を読んだり、テレビを見たり。夜は完全自分のための自由時間。笑顔があふれまくる時間だ。

 21時の車を見たことはないが音だけが聞こえる。ほぼ毎日、たまに聞こえない日があるが休みなのかなと思う。実際の車を見てみたい。


・・・・・・・・・

  仕事の帰りにいつも同じ道を通る。カラフルできれいなデザインのガラスの前を。疲れてもそれを見て今日一日の疲れが吹き飛ぶ。


「明日も頑張ろう。」

__________

 俺は昔からリーダー的なものにしてもらっていた。うれしいのだが、それはそれでとてつもなく大変だ。リーダーとなると自分の行動に責任のようなものを感じて、疲れる。別にそんな重要な役目じゃなかったんだけど。

 俺の仕事帰りが1人でいることができる一番の自由時間だ。家にいるときも仕事のことを考えてしまう。明日はこれをするから、これだな。頭が常に考え事でいっぱいだ。けれど仕事帰りの車の中では音楽を聴きながら景色を見て帰る。毎日景色が違う。天気や車の数で光の感じが違い、きれいに感じる。ストレス発散だな。

 俺のルーティーン。20時30頃仕事が終わる。21:00頃カラフルなガラスを見て1日の終わりを感じる。それ以降は家で次の日のことを考えながら過ごす。24時頃に寝る。

 あのガラスは本当に綺麗だ。月の光などによって色の感じが違う。まるで美術館にいるみたいに感じる、実際にガラスを近くで見てみたい。


:::::::


「今日は花火大会があるからか、道が混んでるな」


『車で思い出したけど、昔は毎日21時頃に車の音が聞こえて1人でお疲れさまってテレパシー送ってたよ笑』


「すごいな、テレパシー送るなんて、宇宙人だろ笑」

「俺は、その時間は仕事帰りでカラフルなガラスを見てストレス発散してたな」


『そのガラスを見てストレス発散できるってことはほんとにきれいだったんだね』


「今日は家まで送ろうか?」


『今日は実家に用があるから大丈夫だよ。めちゃくちゃ遠いし』


「ちなみにどこらへんなの?そんなに遠くないだろ」


『○○駅の近くだよ』


「仕事帰りの道のところだ!カラフルなガラス見せたいし行こう!」


『ありがとね!(近くにカラフルなガラスなんてあったかな?)』


「ここら辺に確かあったんだけどな~、どこだったかな」


『私の家も、もう少しだよ。あそこあそこ!』


「ここだな!えっ!?俺の言ってたガラスこれだよ、お前の実家のだったのか!」


『これのこと言ってたの!?まさか21時頃の車も、もしかしたら、ってこと?』


「お前からお疲れさまって言ってもらってたのか!俺ら運命の出会いしてるな!笑」


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