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俺は、そんな偉人になりたくない  作者: 神崎 秋斗
1章 本能寺が変
2/25

いや、思ったよりも変になった。



※:

助けてください。

俺:

なんなんだ、急に。

※:

いいから、助けてください。とっても大変なんですから。

俺:

いや、全くわからん。

※:

わからないってどういうことですか。こんなに困ってるのに。

俺:

だから、わからん。困ってるとか大変だとか、そんな事よりもここはどこなんだよ。確か図書館で勉強していたはずなんだけど。

※:

あぁ、ちょっと不思議な力でパパっと、ね。

俺:

なんだ!かわい子ぶっても駄目だ!そんな言葉でこの状況を飲み込めと、そう言ってんのか、お前は!

※:

でも、だって・・・。

俺:

でもでも、だってもない!いったいここはどこなんだっていう説明をまずしろよ。

※:

こんなに涙目の美少女がこんなに困ってるのに、その言い草はなんなんですか、あなたは。

俺:

自分で美少女とか言うな!確かに、か、かわいいとは思うが・・・、いやそんなことよりも!

※:

本当ですか、やっぱり私可愛いですか?やっぱりそうですよね、やっぱり可愛いですよねぇ。ついつい惹きつけちゃうんですよねぇ。

俺:

はぁ、溜息しか出ないんだけど。

※:

私、可愛いですよね、罪な女ですよね。

俺:

だぁぁ、自分で“罪な”とか言ってんじゃねぇ、てか、ああぁぁぁ、話が進まん。

※:

どうしました、私の美貌に中てられちゃいました?

俺:

はぁ、なんか疲れてきた。なぁもう帰っていいか?帰って布団でゆっくり寝たい。

※:

なんですか、腰抜けさんなんですか。目の前にこんな美少女がいて、ものすごく困っている美少女がいて、そんな美少女が助けてって言ってるんですよ!

俺:

だぁぁ、美少女美少女うるせぇ!てめぇの国に帰れ!

※:

帰れって、私の国はここですよ?

俺:

はぁ?ここがお前の国?この何にもないただの空間がか?

※:

そうです、ここが私の国です。この美少女の!

俺:

露骨に美少女アピールすんじゃねぇ。ふぅ、えぇと、ここはお前の国?で、お前のなんかわからん力とやらで、俺はここに呼ばれたっていうの?

※:

なんかわからん力ではありません、ちょっと不思議な力です!

俺:

一緒だわ!なんでちょっと誇らしげなんだよ。だいたい不思議な力って何なんだよ、いや答えんな、どうせ「不思議な力は不思議なんですよ。」とか答えやがるに決まってる。はぁ、話が何にも進んでない。何にもわからない、何もかもがわからない、この状況も、この場所も・・・。

※:

どうしました?なんでそんなに落ち込んでるのですか?

俺:

全部お前のせいだ!!

※:

そんなちんけな事で悩まないでください。そんな事より大変なんですよ、あなたの助けが絶対必要なんです。

俺:

ちんけとかいうな。何もかもがわからんと言ってるんだ、とにかく順に説明してくれんか、わからんことだらけで頭が痛くなってきた。

※:

頭が痛いのですか?頭が悪いのですか?

俺:

悪くねぇ!い・い・か・ら・説明!!

※:

はぁ、全くなんでこんな方に助けを求めなければならないのでしょう。私の方がこの状況に失望してますよ。

俺:

失望とかいいんで、とりあえず説明してくれ。そろそろついていけん。

※:

まぁ、いいでしょう、とりあえず貴方には、世界を救っていただきます!

俺:

だから、端折るなっていってるだろうが~!




長さはいつもこれぐらいにしようかと思います。

感想とかいただけると嬉しいです。


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