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いや、思ったよりも変になった。
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※:
助けてください。
俺:
なんなんだ、急に。
※:
いいから、助けてください。とっても大変なんですから。
俺:
いや、全くわからん。
※:
わからないってどういうことですか。こんなに困ってるのに。
俺:
だから、わからん。困ってるとか大変だとか、そんな事よりもここはどこなんだよ。確か図書館で勉強していたはずなんだけど。
※:
あぁ、ちょっと不思議な力でパパっと、ね。
俺:
なんだ!かわい子ぶっても駄目だ!そんな言葉でこの状況を飲み込めと、そう言ってんのか、お前は!
※:
でも、だって・・・。
俺:
でもでも、だってもない!いったいここはどこなんだっていう説明をまずしろよ。
※:
こんなに涙目の美少女がこんなに困ってるのに、その言い草はなんなんですか、あなたは。
俺:
自分で美少女とか言うな!確かに、か、かわいいとは思うが・・・、いやそんなことよりも!
※:
本当ですか、やっぱり私可愛いですか?やっぱりそうですよね、やっぱり可愛いですよねぇ。ついつい惹きつけちゃうんですよねぇ。
俺:
はぁ、溜息しか出ないんだけど。
※:
私、可愛いですよね、罪な女ですよね。
俺:
だぁぁ、自分で“罪な”とか言ってんじゃねぇ、てか、ああぁぁぁ、話が進まん。
※:
どうしました、私の美貌に中てられちゃいました?
俺:
はぁ、なんか疲れてきた。なぁもう帰っていいか?帰って布団でゆっくり寝たい。
※:
なんですか、腰抜けさんなんですか。目の前にこんな美少女がいて、ものすごく困っている美少女がいて、そんな美少女が助けてって言ってるんですよ!
俺:
だぁぁ、美少女美少女うるせぇ!てめぇの国に帰れ!
※:
帰れって、私の国はここですよ?
俺:
はぁ?ここがお前の国?この何にもないただの空間がか?
※:
そうです、ここが私の国です。この美少女の!
俺:
露骨に美少女アピールすんじゃねぇ。ふぅ、えぇと、ここはお前の国?で、お前のなんかわからん力とやらで、俺はここに呼ばれたっていうの?
※:
なんかわからん力ではありません、ちょっと不思議な力です!
俺:
一緒だわ!なんでちょっと誇らしげなんだよ。だいたい不思議な力って何なんだよ、いや答えんな、どうせ「不思議な力は不思議なんですよ。」とか答えやがるに決まってる。はぁ、話が何にも進んでない。何にもわからない、何もかもがわからない、この状況も、この場所も・・・。
※:
どうしました?なんでそんなに落ち込んでるのですか?
俺:
全部お前のせいだ!!
※:
そんなちんけな事で悩まないでください。そんな事より大変なんですよ、あなたの助けが絶対必要なんです。
俺:
ちんけとかいうな。何もかもがわからんと言ってるんだ、とにかく順に説明してくれんか、わからんことだらけで頭が痛くなってきた。
※:
頭が痛いのですか?頭が悪いのですか?
俺:
悪くねぇ!い・い・か・ら・説明!!
※:
はぁ、全くなんでこんな方に助けを求めなければならないのでしょう。私の方がこの状況に失望してますよ。
俺:
失望とかいいんで、とりあえず説明してくれ。そろそろついていけん。
※:
まぁ、いいでしょう、とりあえず貴方には、世界を救っていただきます!
俺:
だから、端折るなっていってるだろうが~!
長さはいつもこれぐらいにしようかと思います。
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