七章八話 『理想と現実』
ひとまず老人の提案を受け入れ、ルーク達はその魔獣の村とやらに向けて歩き出した。怪しさがなくなった訳ではないが、確かに疲れているのも事実で、ゆっくりと休める場所があるのなら行きたいというのが本音だった。
老人のあとを続き、一同は歩く。先ほどからひたすら同じ光景が続いているが、老人は迷う様子もなくどこへ向けて進んでいた。
多分、というか間違いなく、ルークなら一分あれば迷子になれるだろう。
それは本人も自覚しているので、
「なぁおっさん、この道であってんの? 迷ってねぇ?」
「大丈夫、この森は私の庭みたいなものだ。普通の人間、いや魔獣ですら正しい道順を知らなければ迷うが、知っていれば誰でもたどり着く事が出来る」
「随分と用心深いんだな」
「それは、まぁ。私は魔獣だからね、人間に見つかれば直ぐに殺されてしまう」
「俺らも人間だぞ」
「ちょっと変わった人間、だろう?」
微笑む老人の顔を見て、ルークは視線を逸らした。事実だったから。ここに集まった人間は、少なくとも普通の人間ではない。
魔獣を前にした時、大きく二つのパターンに別けられる。恐怖に溺れて逃げ惑う者。勇気を奮い立たせて立ち向かう者。今のルーク達は、そのどちらにも当てはまらない。
当然と言えば当然だった。今まで出会って来た魔獣は紛れもない悪で、人を殺す事になんの躊躇いもなかった。だが、目の前の老人ーー魔獣は違う。
彼の人生がどんなもので、なにを思ってあんな事を言ったのかは分からない。けれど、その瞳だけは、嘘をついてはいなかった。
キョロキョロと首を左右に振り、アンドラが呟く。
「しっかしすげーところだな。これじゃ印つけても迷子になるんじゃねぇのかオイ」
「あぁ、その通りだよ。たとえ来た道を戻ろうと真っ直ぐに進んだとしても、まったく違う方向へと出るようになっている」
「ほーん。それ全部アンタがやったのかよオイ」
「初めは普通の森だったんだがね。私達が住む上で、多少住みやすいように仕組みを変えさせてもらった」
「魔獣ってのはなんでもありだなオイ」
「そんな事はない。そのせいで、私はほとんどの力を使いきってしまっているからね」
原理は分からないが、恐らく今の老人はソラに近い状態なのだろう。なにかを守るために空間ごとねじ曲げ、そのせいで本来の力を失っている。守るために力を使う魔獣と、壊すために力を使う魔獣。
やはり、この老人は普通の魔獣とは違うのだろう。
そんな事を考えていると、ますますルークの中で精霊と魔獣の境目が分からなくなっていた。
しかし今は、
「おい、いい加減シャキっとしろよ」
その呟きはティアニーズに向けられたものだが、彼女はうつ向いたまま言葉を発する事はない。
自分で歩けるようにはなったものの、依然として心ここにあらずの状況だ。ルークの服の裾を掴み、ただ無言であとを着いてくる。
「はぁ……俺にどうしろっつーんだよ」
「今は早く休ませる他あるまい。かくゆう私も、中々に疲労がたまっている」
「だからって人の背中にへばりつくんじゃねぇよ」
「これはおんぶだ。少しは私を労う事を覚えろ」
ルークの背中にしがみつき、楽をしているくせになぜか偉そうなソラ。今に始まった事ではないので多くは語らないが、必ずあとで仕返しをすると決めるのだった。
それから進む事約十数分。同じところをぐるぐると回っていた筈なのだが、急に道が開けて来た。暗い森の中だというのに、子供の楽しげな声まで聞こえて来る。
視線を上げ、ルークは前を見る。
すると、木で出来た門がそびえ立っていた。
「マジでついちまったよ」
「驚いたな。これでも世界を多く旅している方だが、こんな場所は聞いた事もない」
「なんだか隠れ家のようですね。秘密基地のような雰囲気がとても素敵です」
キラキラと目を輝かせ、若干興奮ぎみのエリミアスとアテナ。
そんな二人を見て、老人は小さく微笑むと、
「期待してるところ悪いが、中は普通だよ。人間が住む村となにも変わらない、我々にとってはここが唯一の居場所なんだ」
期待に添えず申し訳ない、とでも言いたげに苦笑いを浮かべると、老人は手を上げた。すると、それを合図にしたように、ギギィと擦れる音とともに門が開く。
不安と期待が入り交じった魔獣の村が、ゆっくりと視界に入って来るーーと、思いきや、
「あぁ! ゴルークスだ! お帰り!」
「お帰り!」
「おっせーぞ!」
村の景色よりも早く飛び込んで来たのは、老人を見て楽しそうに走り出す数人の子供の姿だった。持っていた木の枝コマを乱暴に投げ捨てると、満面の笑みで老人へと走り出す。
「おぉ、悪いな、遊んでいる最中に抜け出してしまって」
「どこ行ってたのー?」
「ちょっと人助けにね。なに、心配はない。もう用事は済んだから、あとで思いきり遊ぼう」
「うん! この人達誰?」
頭を撫でられて嬉しそうに微笑む子供達だったが、人相の悪い大人ーー主にルークを見て首を傾げる。
純粋無垢な瞳を向けられ、子供嫌いのルークは思わず顔をしかめた。
「お客さんだよ。私はこれからこの人達と大事な話があるから、それまで待ってられるかい?」
「うん! 待ってる!」
「偉い子だ。さ、遊んで来なさい」
老人の優しげな笑みを受け、子供達は一斉にどこかへ去って行った。一連のやり取りを全て見終え、ルーク達は口を開いたまま固まってしまった。
普通だった。近所の子供達と遊ぶ優しい老人。そんな当たり前の光景が、目の前で起こったのだ。
思わず、鳥肌が立った。普通過ぎて、当たり前過ぎて、それは人間となんら変わりなくて、一瞬だけだけど、魔獣を殺すという行為に罪悪感がうまれてしまったのだ。
老人は目を細め、
「ささ、こちらへ。丁重なおもてなしは出来ないが、お茶くらいは出せるからね」
「なぁ、あのガキ達ってマジで魔獣なのか?」
「正真正銘、魔獣だよ。見た目は子供達そのものだが……君達が敵という魔獣だ」
「お頭……僕……」
「考えるな。頭に浮かんだ事をそのまま隅っこに追いやれ。せめて、ここにいる間は」
アキンの言いたい事を察し、アンドラがいち早く肩を叩いた。顔を伏せ、ほんの少しだけ不安げな表情を浮かべたが、アキンは直ぐに顔を上げて歩き出す。
アキンがなにを言いたかったのか、それは全員が分かっていた。
ーー本当に、彼らは敵なのか?
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「狭くて埃っぽいところだが、ゆっくりとくつろいでくれ。この歳で独り身でね、お茶を入れてくれる人もいないんだ」
案内されたのは小さな木造の家だった。どうやらここが老人の家らしいが、とんでもなく質素である。置いてある家具も平凡、多少色とりどりのカーペットが敷いてあるが、これといって特徴のない家だ。
全員が呆気にとられ遠慮している中、ルークとソラは図々しく一つしかないソファーに腰を下ろす。
「はぁ……疲れた。このまま寝てぇ」
「もう少しつめろ、私が寝転べないではないか」
「うっせぇ、このソファーはもう俺のもんだ」
「そうか、膝枕をしてくれるのだな。仕方がない、今回だけ特別にーー」
「うるせぇ」
太ももを枕にして寝ようとしたので、とりあえずアイアンクローで黙らすルーク。ソラは不機嫌そうに口を尖らせながら、大人しく横に座った。
まるで実家に帰って来たような雰囲気を醸し出す二人を見て、
「お前少しは遠慮ってものをだな……」
「こういうのは遠慮したら逆にわりぃんだよ」
「ルークの言う通りだ。我々も遠慮なく座らせてもらおう」
「わ、分かったよオイ」
珍しく常識力のある発言をしたアンドラだったが、アテナに言われて適当に腰を下ろす。躊躇いながらも全員が体を休めるように座ったところで、老人がお盆にコップを乗せて戻って来た。
「普通のお茶だよ。毒は入ってないから、安心して飲んでくれ」
「逆に不安になるわ」
「いただきます」
文句を言いつつも運ばれて来たカップを手に取り、一気に喉へと流し込んだ。ルークとは違い、出来た少女のエリミアスは丁寧に頭を下げる。
ほんの一時の休憩を存分に満喫したところで、カップを机に置いたアテナが話を切り出した。
「ご老人、貴方はさっき人を殺した事があると言っていましたね。もしかして、あの子供達も?」
「いや、あの子達は戦争のあとで私が産んだ子供だ。戦争の事は知らないし、そういう殺生とは無縁だよ。それと、私の名前はゴルークスだ」
「アテナ・マイレードといいます。非常に言い憎いが、騎士団の団長をやっている」
「騎士団の……。ただ者ではないと思ってはいたが、まさか騎士団とは」
魔獣にとって、騎士団とは敵だ。騎士団の役目は国を守る事であり、それは魔獣を全て滅ぼす事と同義だ。その騎士団の、一番偉い人間が目の前にいる。ゴルークスからすれば、不安と恐怖の塊でしかない。
しかし、
「大丈夫、貴女は普通の人間とは違う。少し嫌な言い方をするが、あの子達を見て同情したんじゃないかい?」
「えぇ、正直。今まで魔獣は敵だと思っていました。……しかしあの一瞬だけ、私は彼らを殺したくないと思った」
「……私もだ。人間の子供を見て、必死に泣く姿を見て、自分の行いを激しく後悔したよ。人間も魔獣も、死ねば悲しむ存在がいるという当たり前の事に気付かされた」
カップを握り締めるゴルークスの手は、僅かに震えていた。かつて殺した人間を思い出しているのか、後悔しているのか、ルークには分からない。ただ、罪悪感がある事だけは嫌というほどに伝わって来た。
ルーク……いや、多分人間は考えた事もなかった筈だ。魔獣にも魔獣の暮らしがあり、人間と同じように生きている可能性を。敵だからと考えるのを辞め、敵だからと問答無用で殺す。それはきっと、こうなる事を恐れていたからなのかもしれない。
一度同情してしまえば、殺す事に躊躇いがうまれてしまうから。
「私がしてきた事は許される事じゃない。どれだけ謝っても、どれだけ後悔しても、その罪はなくならない。私は分からなかったのだ、どうすれば償いになるか」
「だから、あの子供達をうみ、森で暮らす事を決めたと?」
「私は、いつか来ると信じているんだ。魔獣が人間とともに暮らせる日を。だから、子供達には争いの知らない世界を見せたかった。彼らには、人間を敵視しないてでほしかったから」
「人間と魔獣が暮らせる世界……」
呟いたのはエリミアスだ。ゴルークスの望む世界、それはかつてエリミアスがルークに言っていた世界とまったく同じものだった。争いなんか辞めて、お互いが手をとりあって笑っていられる世界。そんな、優しい世界。
夢物語で、普通の人間なら絶対に考えないし、ましてや言葉になんか出さない。それでも、エリミアスはそんな世界を心の底から創りたいと望んでいる。
拳を握り、勢い良く立ち上がると、
「出来ます! 人間と魔獣が仲良く暮らせる世界は、いつか必ず来ます!」
「ええと、君は?」
「エリミアス・レイ・アスト。この国の姫です」
「姫……? いやまさか、姫様に騎士団の団長とは……流石に驚きを隠せないな」
「私も、私もそんな世界を望んでいます。皆さんが笑って、笑顔で手をとりあう事の出来る世界を!」
目を見開いたまま固まるゴルークスを他所に、エリミアスは自分の夢を力説する。それもその筈、今まで誰に言ったって夢物語だとバカにされてきたのだ。ルークもその一人だし、今だってそう思っている。
しかし、それを肯定してくれる人が現れた。
しかも、戦うべき筈の相手が。
「いつか、そんな世界が来れば良いと、私は本気で思っています。争いがなくなり、本当に平和な世界が」
「……姫様がそんな事を言ってくれるとは。心強いよ……こんな話、誰も受け入れてはくれなかったからね」
「私もそうです。ですが、諦めるなと言ってくれた方がいます。その方のおかげで、私は自分の信じた道を進めているのです」
「良い人に恵まれたんだね」
チラリ、とエリミアスが視線をルークへと向ける。
目があった際に浮かべた笑顔があまりにも眩しすぎて、ルークは思わず顔を逸らした。
今までいなかった、エリミアスの味方が現れた。争いのない本当に平和な世界。きっとそれはなによりも難しくて、生半可な覚悟ではなし得ない世界だ。
でも、もし同じ事を考えている相手がいたとすれば。それはきっと、心強い味方になる。
エリミアスは嬉しさのあまり、ゴルークスを見つめながら胸の前で拳を握り締める。
しかし、
「そんなの……絶対に無理です」
希望に満ちた空間に、酷く重苦しい声が響いた。口を開いたのはティアニーズ。床に座り、ずっと黙りこんでいた少女だ。
顔を上げ、なおも続ける。
「魔獣は敵です。今まで何人の人を殺して来たと思ってるんですか。そんな相手と分かりあうなんて、絶対に不可能です」
「そ、そんな事ありません! 信じていれば、そのために努力を重ねればきっとーー」
「魔獣のせいで、トワイルさんは死んだんです!!」
静かな声から一変、ティアニーズの怒鳴り声が全ての音をねじ伏せた。それを言われたら、もうなにも言う事は出来なかった。
エリミアスは言いかけた言葉を飲み込むように、口を閉ざした。
「いくら子供だからって、優しいからって、魔獣のせいでトワイルさんは死んだんです! そんな甘い考えだから……トワイルさんを死なせてしまった……」
「……君は、魔獣に大事な人を殺されたのかい?」
「……はい。私の目の前で、ウルスという魔元帥に」
「…………! それは、そうか……すまない」
「謝んないでくださいよ……! 謝られたって、なにも解決しない!」
一度溢れ出した激情は、ティアニーズの意思とは無関係に言葉として放たれる。
きっと、彼女自身が誰よりも分かっている筈だ。ゴルークスは悪くないし、彼に当たったところでなにも変わらない。けど、頭で理解していても、心がそれを許してはくれないのだろう。
「どうして人を殺すんですか! どうしてそんな簡単に謝れるんですか! なんで、なんで……そんな顔出来るの……人間の真似をしないでよ!」
「ティア、落ち着け」
「だって!」
「落ち着けって言ったんだ。聞こえなかったのか?」
ルークの静かな呟きを聞いて、ボロボロとこぼれ落ちる涙を拭った。それから自分がなにを言ってしまったのかに気付き、ティアニーズは顔を伏せる。
ーー人間の真似をするな。
多分、ゴルークスが一番言われたくない言葉だった筈だ。
「ごめんなさい……。少し、頭を冷やして来ます……」
「ティアニーズさん!」
「行くな。お前だけは、絶対に追いかけるな」
フラフラと力が抜けたように歩き、一人で家を出て行ってしまったティアニーズ。
エリミアスは急いで追い掛けようとしたが、ルークはそれを許さなかった。エリミアスだけは、今の彼女に会わせる訳にはいかない。
「前にも言ったが、お前がなにを目指そうと俺には関係ねぇ。けど、それを人に押し付けんな。……アイツの、ティアの親父は戦争で魔獣に殺された」
「そんな……」
「親父を殺されて、その上トワイルを目の前で死なせた。お前の理想はすげぇと思う。けど、魔獣に家族や友達を殺された人間は、それを聞いて怒らねぇと思うか?」
至極簡単な事だった。エリミアスの理想は立派だ。だが、それはあくまでも魔獣に大事な人を殺された事がないから出来る発言だ。
たとえば、家族を殺されたとしよう。殺した人間は貧乏で、食べ物を買うお金すらなくて、最終的に選んだ手段が人を殺してお金を奪うというものだった。そんな殺人犯に同情する人間が現れ、罪を軽くしようと提案した。
でも、殺された家族からすれば、そんなの知ったこっちゃない。紛れもない殺人犯なのに、なぜ同情出来るのかと怒る筈だ。どんな理由があったって、それを許す事なんて出来ない筈だ。
きっと、怒りに飲まれる筈だ。
今のティアニーズはそれだ。父親とトワイルを殺されたのに、エリミアスはそんな奴らと仲良くしたいと言った。
その言葉を聞いて、彼女がなにを思ったのか。
それが分からないほど、エリミアスはバカじゃない。
「別にアイツの気持ちを理解しろだなんで言わねぇよ。んなの、どんなに頑張って絶対に無理だからな。けど、これだけは覚えとけ。お前は、魔獣とともに暮らせる世界を創りたいって、魔獣に大事な人を殺された人間の前で言ったんだ」
「……私、私そんなつもりじゃ…………」
エリミアスはティアニーズの過去を知らない。だから、そんな彼女に言ったって意味がない事くらいは理解している。
けど、我慢ならなかった。
なぜかはわからないが、言わずにはいられなかったのだ。
黙りこんでしまったエリミアスを慰めるように、ケルトが側に立った。
訪れたのは沈黙だ。重苦しく全員の肩にのし掛かり、ただ胸を締め付ける。
そんな中、ゴルークスはルークを見て、
「君はいったい……」
「ルーク。どこにでもいる勇者だ」
「勇者……か。なるほど、それで君達は精霊とともに行動しているのか」
勇者に姫様に騎士団長。普通に暮らしていれば、絶対に出会う事のないメンバーだ。
そして、魔獣の天敵。ゴルークスはそれを知って、理解して、
「私が知っている魔獣の情報を全て話そう。こんな事で罪滅ぼしになるとは思わない。しかし……これくらいしか、私には出来ないんだ。頼む……王をーー殺してくれ」
家を飛び出してしまったティアニーズ。
一人で宛もなく、村の中をさ迷っていた。
楽しげな声を上げながら遊ぶ子供達。やっぱり、人間となにも変わらない。
「私、最低だ……」
分かっている。彼らには罪はない。
トワイルを殺したのはウルスで、憎むべきはあの男ただ一人だ。けど、分かっていても、簡単に納得出来なかった。
そんなにティアニーズは強くない。
そんなに、優しくはない。
そしてなによりも、怖かったのだ。
彼らと触れあう事で、許してしまうかもしれないと思った自分が。彼らを許してしまったら、この怒りの矛先がどこへ向けられるのかーーそれが怖かったのだ。
「やっぱり……ダメだな。弱いな……私」
もし、魔獣を許してしまったら。
ティアニーズの怒りは、自分自身に向けられてしまう。魔獣のせいだと言い聞かせ、なんとか正気を保って来たのに、それが崩壊してしまう。
それが、どうしようもなく怖かった。
そして、そんな事を考えてしまう自分が、どうしようもなく許せなかった。