Episoudo5
「あぁ、暇だー。」
あの後、戦いによりリンは三日間の安静を言い渡された。
マナの回復魔法と生き返らせ草のおかげで一命をとりとめたたが、傷口が塞がるまでと体力回復により三日間の安静。
その間、アランとマナは街に警護と手伝いをしていた。
「あぁ、暇だ―。」
冒頭に戻る。リンはこの通りでベットから動くことができす、暇で暇でたまらない。 ガチャ
「?」
“あのすみません。薬をもらってもいいですか?”
「………どうぞ。」
とりあえず、リンにも手伝えることはあった。簡単な薬のレシピの書き写し、薬草の見分け方。
“?”
「?、何か?」
“なんでお兄ちゃんはあの人たちと違うの?”
「え?」
“こ、こら!”
“だってあの人たちは
すっごく仲良しだよ?”
「………っ。」
“こら!よしなさい。”
“え~だって、このおにいちゃんとあの人たちって仲間じゃあないだもん。”
「……………」
確かにそうだ、 俺は……………
“ど、どうもすみません。子供いう事なのであまり……”
「!、あ、いえ、大丈夫です。」
そうだ、俺が怖くて周りがよく離れていくことがあった。あれと一緒かもしれない、なら
この旅は俺一人で十分じゃないか。
そもそもアランは相棒という形でついてきた、マナは旅の途中でついてきた。もう、いいんじゃないかな?あいつらは関係ないし、この任務だって俺に依頼されたことだし俺は魔王を殺せればそれで十分だし。
ぐるぐる回る。暗い思考、止まらない、止まらない。
それならいっそ………
「一人で行くか。」
「よし!これで、準備はおわりだな。」
「うん。あ!私手伝いまーす!」
“お、悪いわね。後これだけだけだから。”
「はい。」
幸せそうだ、そういえばあの二人は結構似合ってるかも。俺が邪魔なら言ってくれればいいのに……
何当たり前のことを忘れてんだろう?俺はいつもこうだったじゃあねぇか。オレが怖くて恐ろしくて誰一人近寄ってこなかったし、寧ろ変な扱いを受けてたもんじゃねぇかよ。バカだな、俺。
リン幼き日の回想
“リン?何読んでる、、あら、ごめんなさい。絵を描いて………”
リンが描いていたのは人が赤く紅く染まる絵。
“ひっ、いやあああああああああ!!”
幼い子供の絵に悲鳴を上げる母。それ以降リンは
「狂った子供」 「心が病んでる」 「悪魔の子供」
村の人からそういわれた、今ならこの言葉の意味がよくわかる、だから俺は…………
「!」
「?、アランさん?」
「……いや。」
「さて、準備が終わったし、主役を呼んできますか。」
“はい、お願いします。”
アランたちが準備していたのは?
「おーい!リン!夕飯だぞー!起きれるかーって、いないのか……ん?手紙?」
そこには……
「な!……っ。」
「マナー!!」
「?、アランさん。どうしましたか?」
「リンが……リンがいねぇんだ!」
「え!?」
リンの失踪、アランとマナは……
「ど、どうしましょう。」
街の人の目から離れている建物の裏、マナとアランは小声で話し合うが……
「……取りあえず街の人には、始めてもらうか。」
「でも」
「わかってる。長にでも話せばわかってくれるさ。」
わかってくれる。わかってくれるさ、あいつもきっと。
きっと、あいつもわかってくれるさ。俺が一人でも無事なことを
『アラン!』
『!、リン!今日はどうした?』
『あのね、魔物がグチャグチャになる薬出来たんだ。』
『お、おう。よくできたな……』
まだ、二人が幼かったあの頃の出来事。