【第一話】恐れられた孤独の少女
小学生の頃から根暗で無駄に体が大きくて、短髪で目が死んでいる女の私を恐れて、周りはいつも私を避けていた。授業で二人ペアを作る時は地獄で、私はボソボソっと弱々しく不気味な声で少しの事しか喋れず、相手は相槌を打つだけ。クソみたいにスカスカな会話しかできなくていつも申し訳ないと思う。グループディスカッションはまだマシで、できるだけ地獄の空気にしないように、自分自身が空気になる事を心がけている。そうすれば他のメンバーが楽しく会話できる。
高校に入ったら自分と仲良くしてくれる人が一、二人はいるかもしれないと思った。でもそんな分かり切った希望も高校入学後に消滅。それどころか「顔死に過ぎじゃね?」とか「ちょっとウザイな」とか、通り過ぎて少し離れたところで恐らく私の事であろう愚痴を耳にして、今まで感じたことのないような、まるでトウモロコシを芯ごと切るように包丁を心に強く入れられた気持ちになった。
もうそれ以上の悲しみは来ないだろうと思っていた。しかしある日、私の幼馴染に彼女ができた事を知って私は絶望した。彼とは昔からの関係で、唯一私よりも身長が高くて、唯一私と平気で会話ができる人間である。顔の堀が深く、鋭くぱっちりした目つき、逆八の字の太い眉と短髪がとても似合う男らしさが魅力的で、勉強もスポーツもこなせるハイスペックぶり。普段から話す訳ではないが、私は彼に密かに恋をしていた。小中学校までは一緒だったが、高校は別で、少し寂しかったがいつでも会えるから大丈夫だなんて思っていたのも、今では自分の優柔不断さに後悔するばかり。.
こうして孤独のまま、小学校と中学校を卒業して、高校で修了式を終え、春休みは明け高校二年生になった。




