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僕のハッピークリスマス

作者: サイダゴー

 今日君はここにいない

 きっと 大好きな恋人と 楽しい時間を過ごしている


 僕は君のことをほとんど知らない

 知っていることは

 蝉が嫌い 冷房は十九度設定 黒い日傘を差している

 この三つ


 これ以上知ったらきっと 僕は君のことを好きになってしまう

 好きになってしまったら 毎日が苦しくなってしまう


 一喜一憂できるだけのスタミナが もう僕には残っていない


 夏に出会った君は今 何が嫌いなんだろう

 気になるけど 聞くことさえできない


 僕は君を避けてきた

 もしかしたら君は 僕が君を避けていることを知っているのかもしれない

 勘違いしないで欲しい

 決して嫌いで君を避けているわけじゃない

 君を好きになってしまうから 君を避けているんだ


 君との会話は、「おはよう」という挨拶だけ

 それが当たり前の関係になってしまった

 正直 ちょっとさびしい

 でもしょうがない


 一喜一憂できるほどのスタミナが もう僕にはないんだから


 髪色変えたんだ

 少し髪切ったんだ

 初めて見る洋服だね

 かわいいね

 似合うね

 素敵だね

 君はものすごく魅力的なのに

 それを伝えることができない


 一喜一憂したいほどのスタミナが もう僕にはない


 だから


 友達の恋人である君を 好きになることができない


 ハッピークリスマス

 誰も傷つけていないクリスマス

 ハッピークリスマス

 僕は今 幸せなのかな

 ハッピークリスマス

 たぶん幸せではないよね

 ハッピーメリークリスマス

 それでも僕は


 ハッピークリスマス


 二人の幸せを祈ります


 ハッピーメリークリスマス

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