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図鑑「幻獣」



 【幻獣】

 この世界で自然発生した生命体。

 主に精霊もこの一種とされるが、発生後は独自の方法で種の繁栄や存続を本能的に行う。手段としては雌雄一対による生殖や、性を必要としない分裂などがある。

 世界に渦巻く人の『理想』の思念と自然の力が奇跡的に合致し、融合した形として現れる。

 世界そのものが産み落としたともあり、人が発展させた技術の産物――武器や魔法の類が通用しない。


 位階…………希少性・能力

 『幻獣』

 一般的な幻獣だが、この時点で人類の手には負えない。弱点は存在するが、真正面からではまず勝てない。

 この位は絵本やおとぎ話で伝わる程度。


 『王獣』

 幻獣の上位種。

 この辺りは知性と呼べる力が発達し、自我が芽生えている。この位が主に物語で語り継がれる伝説の獣とされる。


 『皇獣』

 幻獣の最上位種。

 これは世界を想像した女神と同等に、人々にとっては神聖な存在として認識される。圧倒的な能力や自我のみならず、存在するだけで自然界に影響を与える強さ。

 宗教の信仰対象になりやすい。


 『聖獣』

 祖先と同一の奇跡。

 この世で『理想』を体現したカタチ。

 皇獣より格段に強い影響力を有し、同種ですら見れない幻獣としての在り方が唯一無二と断定された個体。

 それを目にしたとき、人は自身の文明を忘れる。

 現在は三種しかいない。

 

 




  ※  ※  ※





『ファリニシュ』


 世界最古の幻獣の一種。

 位階としては『皇獣』に分類される希少性で、現在は一頭の混血を残すのみ。純血種はすでに絶滅している。

 狼、または犬の形をした理想。

 豊かな鬣のある巨狼、人を食らう霧、人の姿など形態を多様に変化させるが、本来の姿と呼べる物は存在しない。

 いずれも『ファリニシュ』の原型。

 実体の無い獣。

 基形は狼とはいえ、より人の理想などを体現する変幻自在となっている。


 人の手には負えない。

 斃すには、一撃で肉片一つも残さず体を消し飛ばすほどの大火力しかない。ただ魔法を拒絶する体毛に、頑強な肉体は大抵の物理的衝撃に耐久する。

 対抗策としては封印して、存在自体を何かに定着させて固定することでしか対抗策は皆無。







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