#3
俺、なんでこんなことになったんだっけ?
藤に誘われて、夜の散歩に行って、それから...
「星」
...え?
「がんばって」
誰だろう。
とてもきれいな同い年ぐらいの女の子。
黒いベレー帽と、白い髪。
そして、黒い制服。
「誰...?」
そうすると、彼女は悲しい笑顔を浮かべて、
世界が、
暗転していく。
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気づいたら俺は、さっきの場所にいた。
さっきの化け物は数百メートル先、もう時間がない。
しかしこの時俺は冷静であった。
さてこいつをどうやって攻略しようかまずこいつに暴力は通じない昔反抗したことがあるが数百倍返しで返されたことがあるからだしかも何やらやばい状態になっているため暴力が効かないのはなおさらであるてかこいつどうやって触るんだよ気持ち悪いなてなわけで物理攻撃はまず無理であろうそして間接的に触ろうとしても投げ返されそうな気がするそして何より道具というものを持ってきていないあるとすれば持ち前の服かスマホであるとすればスマホで何とかするほかないはてさてどうしよう
そうだ、光を当ててみよう。
(ちなみにこの瞬間数刹那である)
スマホにあるライト機能を使って、どうにかして現状把握をしようではないか。
そうして、スマホを取り出し、ライトをつけた瞬間。
奴が、一瞬怯んだ。
いや、本当に一瞬だった。
映像にしたら1フレームあるかないかだろう。
しかし、自分は確かに見た。
その黒い物体の目が、
あっけにとられていた。
すると、自分でもあり得ないほどの速度で、勝手に体が動いていた。
スマホを奴に当てる。
なるたけ最大光源になるように。
すると、奴の悲鳴がきこえてきた。
なるほど極端に光が嫌いのようだ。
そのまま、僕は光を当て続けた。
「ギャァアアアあああ....」
そしたらそいつは、悲鳴をあげながら消滅した。
「はあ」
全く物騒な世の中である。これだから外出
は嫌なんだ、と思った。
「しかしまあ、よく倒せたなあ」
RPGの初期モンスターより弱いような気がするのだが。
いったい、何者だったんだろうか。
「....とりあえず、今日は帰るか。」
振り返り、家に帰ろうとした。
瞬間だった。
暗闇から、一斉に手が伸びてきて、自分が暗闇のなかに、
引き込まれるので、あった。