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魔王の子供に転生した女子高生、悪魔が怖くて魔界から追放される。しかし天使様に助けられて、人間界で無双する。  作者: にんじん


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40話 ブラカリの町パート4

40話まで読んでいただいて、ありがとうございます。


いまだに、ほとんど評価をもらうことが、できていません( ; ; )


評価もらえるよに、頑張りますので、今後も読んでいただけると、うれしいです。

  


 ⭐️城内では



 「王妃様、ポロン王女様がお部屋にいません」


 「そんなはずはないわ。今日は妖精との契約の日よ!」


 「しかし、部屋だけではなくお城の隅々まで探しましたが、どこにも見当たりませんでした」


 「誰か見かけた者はいないのですか」


 「はい」


 「もしかしたら、朝早くに出かけたのかもしれないわ」


 「私もそうだと思います。今日は特別な日ですから」



 でも、母である私に声を掛けずに、1人で出かけるだろうか?しかもあの子は、大切なイベントがある時は、いつも理解不能な行動をすることがあったはす・・・学園の運動会の時は、弁当と間違えて、枕を持っていったし、学園の入学式も一日早く学園に行ったこともあった。あの子の失敗をいろいろと思い出したらキリがない。


 けど、あの子を信じよう。こんな大事な日に、どこかへ消えることなんてあり得ないのだから。




⭐️ポロン視点に戻ります




 「はぁー、よく寝れましたわ。やっぱり、ブドウ酒は眠れない時に飲むと効果てきめんだわ。まだ、部屋は真っ暗だし、寝坊せずにすみましたわ。さて、部屋に灯りをつけようかしら。・・・・ここはどのなの・・・・・ここは・・・・・お酒の保管庫だわ!!!」



 私は、灯りをつけて愕然とした。お部屋に帰って寝たつもりが、お酒の保管庫で寝てしまっていた。私は、すぐに保管庫を出て窓から外を確認した・・・あきらかにお昼になっている。


 

 私はやってしまった。これからどうしたらいいのだろうか?家族になんて言えばいいのだろう。素直に、お酒を飲んで気持ちよくなってお昼まで寝てしまいました・・・・と。絶対に言えない。私は、これでもこの国の第三王女であり、エルフの未来の繁栄を担う立場である。このままでは、やらかし王女として名を残すことになりそうだ。


 私は考えた。やらかし王女にならない為の秘策を。しかし、そんな都合の良い案は浮かんでこない私が、保管庫で頭を抱えていると保管庫の扉がそっと開いた。




 「ポロンのやつ、どんな、妖精と契約したのだろう」


 「ポロン王女様なら、ヘラ王女様に匹敵する妖精とご契約されるでしょう」


 「それは困るな。ポロンまでも優秀な妖精と契約したら俺の立場が弱くなる。ただでさえ、ヘラとオーブリーに差をつけられいる。そして、ポロンにまで抜かされたら、俺の王子としての威厳がなくなってしまう」



 ポロンの兄であるライアーは、イライラしていた。



 「確かに、そうかもしれませんね」


 「考えただけでも、イライラする。気分転換にでも、親父のブドウ酒でも奪ってくるか」




  「ガタン」



  ライアーが、保管室の扉を開くとそこにポロンがいた。



 「お前こんなとこで、何をしている。妖精の山に行ったんじゃないのか」


 「・・・・」


 「どうしたんだ」



 私は迷った。素直に真実を兄に言うことにするかどうかを・・・



 「実は・・・失敗しました」



 私は、寝坊したことは隠して、契約に失敗したことにした。



 「ほんとなのか」


 「はい」



 妖精の契約に失敗・・・そんなことあるのか?王家の血を引く者なら、誰でも契約できるはず。さてはコイツ、欲を出して精霊の怒りをかったのかもしれないな。

 

 

 「それは前代未聞だぞ。王家の者が、妖精との契約を失敗したと国民が知ったら、王家は笑い者になってしまうぞ!」


 「はいそうです。兄上様、どうしましょう」



 これは、チャンスかもしれないな。コイツが、妖精と契約できなかったとしても、魔力では俺は到底かなわない。俺は、このままだと立場がどんどん弱くなる一方だ。コイツをこの国から追い出すことができれば俺の地位は確保できるはずだ。



 「いいことを教えてやろう。この世界には4大精霊神がいる。しかしだれも4大精霊神と契約した者はいない。だが、お前の魔力量なら、チャンスがあるかもしれない。もし、お前に覚悟があるなら、この国を出て精霊神と契約して、皆をあっと驚かすのもいいかもしれない」



 それだ。それしかない。この国を出るのは辛いが、このままだと、私にこの国での居場所はないはずだとポロンは思った。



 「兄上様ありがとうございます。私は、精霊神を探す旅に出ます」


 「そうか。それは良いことだ。しかし、父に言えば、必ず反対するであろう。だから、皆に内緒で、行くとよい。そうだ!書き置きでもしたら、捜索されることもないだろう」


 「はい、そうします」



 これは、うまくいったぞ。これで、俺の立場は安泰だ。書き置きをさせておけば、俺が関わったことは、バレないだろう。しかし、兄として一つくらいはいいアドバイスをしてやろう。



 「そうだ、初めは、スカンディナビア帝国に行くと良い。あの国は、アルフレイム妖王国と親交もあり、エルフに対して友好的だ。そして、冒険者ギルドにでも行って、情報を集めるのが良いと思うぞ」


 「ありがとうございます。そのようにいたします」


 「部屋に戻るとバレるかもしれないから、お前はこのままここに隠れておけ。俺がこの国を出る手配をしてやる」



 こうして、兄の協力によりポロンは国を出ることができたのである



 私の旅の目的は精霊神様を探すことである。しかし未だに精霊神の情報は掴めていない。しかしブラカリの町には、とても優秀なエルフがいると聞いていた。もしかしたら、精霊神のこと知っているかも知れないと思っていた。でも、ブラカリの町は、みんなが怖がって訪れることができなかった。しかし

やっとチャンスが来たのである。


 



読んでいただいてありがとうございます。


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また、よければ下の⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️をクリックしていただいて評価してもらえたら嬉しいです。

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