待たない
ずっとずっと前、貴方の夢をみた。
あなたは、私をここに置き去りにして、どこかへといなくなる。
そんな夢。
あれはいつだったか、もう思い出せない。
それぐらいに過去にみた夢だからだ。
でも、貴方は確かに、待つということが嫌いな人だった。
だから、きっと、今も私を置いていってしまうのだろう。
いつでも待たないよ、といいつつも、本当は私を待っていてくれた貴方。
いつになるか分からないけど、向こうの世界でも、また同じように逢えるかな。
私は、それを思いながら、貴方のところへ行ける日を待ち続けることにします。