702 本の整理 ☆
わたしは本の整理をしていた。本棚の更に上に置いている箱に入った本。この箱は側面に取っ手が付いているので、棚の上に置いてもすぐに引き出すことが出来る。本棚がいっぱいになったので、その箱を買って、とりあえず本を入れていた。
とりあえず入れていた本を整理すべく、わたしはその箱をいくつかテーブルの上に置いた。続きものの本がばらばらに入っているのを巻数ごとに並べるため、1冊ずつ出してテーブルの上に置いた。そして、本を読み出すわたし。この本は……。この続きは……。と見ているうちに、読みたくなるのだ。本の整理をするにあたっては、「あるある」だろう。
そんなわたしにイライラしたのがウチの子。わたしの周囲をうろちょろしていたが、とうとう箱の上へ移動。そこからわたしを睨む。いや、まだごはんの時間じゃないから。と、わたしは思うが、ウチの子は諦めない。本を読んでいるわたしに手をのばす。爪がわたしの指にかかって痛い。爪を切らないと……と、ぼんやりウチの子を見た。そろそろ本の整理を本格的に始めるか。わたしは、ウチの子の手をかわしつつ、黙々と本の整理をした。しかしその間、ウチの子の邪魔が入り、整理自体が遅れてしまった。ごはんの時間を少し過ぎてしまったのは、わたしの責任ではないと思う。




