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699 ごめんよ☆
夜。寝たいと思うのは普通のことだと思う。そしてたまに、夜ベッドから出てトイレへ行きたくなるのも普通だと思う。
しかし今回は、わたしがベッドから起き上がるのをウチの子は待っていた。わたしがベッドから起き上がってからベッドに座って立とうとした時、ウチの子は、わたしの膝の上に乗ってきた。素早い行動に、わたしは仕方なくそのままベッドに座り、ウチの子を撫でる。撫でるのが一段落すると、降りて……はくれなかった……。何だか、そのままわたしの膝の上で寝てしまいそうだ。
どうするべきか。噛まれるのを覚悟で、抱き上げるか、わたしが無理やり立つか。そのどちらかしか選択肢はない。
どうしよう。悩んでいるうちに時間は過ぎていく。仕方がない。抱き上げるか……。と、思っていると、猫がわたしの方を向いた。そしてわたしを噛もうとする。何かを察知したもよう。わたしがそのままでいると、猫は立ち上がって、わたしの膝から降りて行った。やれやれ、寝る前に疲れたよ。
フラッシュ使ってごめん……。




