689 べちゃっ ☆
暑い。まだ6月中旬なのに、最高気温が32℃。やはり温暖化のせいだろうか。外は32℃だが、家の中は27℃。少しは涼しい。そんな中、ウチの子が、ベッドに寝ているわたしを踏みつけて(←地味に痛い)、出窓へ向かった。西側にある出窓は、陽があたって暑い。それなのにそこへ向かうとは。そして、お気に入りのレースのカーテンの隙間へ入り込む。
「いや、暑いよね? 熱中症になるから、そこへ行くのは止めてよ」
と、わたしは猫へ話しかける。だが、いつも寝ている場所なので、そこから退かない。
とりあえず様子を見ていると、20分ほどして出窓のカーテンから出てきた。そして、またわたしを踏みつけて、わたしのベッドの下(床)へ、べちゃっと倒れこんだ。
やっぱり暑かったようだ。
「だから、言ったのに」
わたしはまた猫に話しかける。だが、猫は動かない。よく見ると、半分寝ている。眠いのに暑い。そんな感じだ。とりあえず熱中症にならなくて良かった。そして猫は、しばらく少しだけ冷たい床に伸びていた。
これから本格的な夏。しかし、出窓は猫の好きな場所。多分この行動は続くだろう。わたしはその度に、猫へ話しかけることになりそうだ。




