67 閑話 に○ん鑑
わたしは、テレビをつけっぱなしで、携帯電話を操作していた。
そんな時、テレビの音声が耳に飛び込んできた。
「............猫の......印鑑.........」
わたしは、思わず顔を上げてテレビを見た。
すると、文字の一部を猫の形にする、猫の印鑑があるという。
わたしは、すぐにネットで検索した。「に○ん鑑」という文字を。
検索するとすぐに出てきた。
そこには、印鑑の例がいくつか並んでいる。
こ、これは......可愛い......!
印鑑なのだが、文字の一部が猫の全身になっていたり、猫の顔だけの控えめなものもある。
欲しい!!
わたしは、思わずネットで注文をしてしまった。
しかし、どこで使えば良いのだろう?
仕事で使ったら、怒られそうだ。
でも、既に注文してしまった。
わたしは少し悩み始めた。
それから数日経ったが、ショップから確認メールが来ない。
わたしは、ショップのホームページを見てみた。
すると、「に○ん鑑」は人気のため、一時的に受注停止とするそうだ。
人気と聞くと欲しくなるのが、人間の心理だろう。
わたしは、やはり欲しくなった。
仕事の正式な書類には使えなくても、電話のメモなどで使えば良いのだ!
わたしはそう思い、世界に一つだけの、わたしの「に○ん鑑」が出来るのを待っている。




