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635 誕生日 ☆
8月には誕生日がある。ウチの子ではない。わたしのだ。いつものことだが何かする訳でもない。友人からの「おめでとう」メールで思い出すという適当なわたし。
誕生日。何かしたいという気持ちもある。が、何も思い浮かばない。唯一思い浮かんだのはウチの子。自分のことは何もしないが、ウチの子に祝って欲しいと思った。そしてご馳走をあげることにした。本来はわたしが何か美味しいものを食べる所だが、自分のことは気にしない。ウチの子になんとなくウエットフードをあげることにした。
ウエットフードなら大体何でも喜ぶウチの子。とりあえずチ○ールをあげることにした。わたしがいつもごはんを置いてある場所をがさがさし始めたのを気づいたのだろう。猫はそわそわしだした。そして取り出したチ○ール。目を爛々と輝かすウチの子。あげるとかぶりついてきた。ちびちびと食べるのではない。細長いチ○ールにかぶり付き、袋に穴が空いていく。自分で絞り出すように食べるのだ。さすがごはん大好きなウチの子。まあ、喜んでくれたならいっか。ということでわたしの誕生日は終わるのだった。




