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607 ちょっと待って ☆

 相変わらず、ウチの会社ではテレワークが続いている。しかし、以前と違って無理矢理ではなくなった。そうするとテレワークをしない人の方が多くなる。というのも、やはり資料がないと出来ない仕事も多いからだ。が、最近またテレワークが復活してきた。会社からの命令なので仕方がない。

 わたしがテレワークをすると必ず邪魔が入る。それは当然ウチの子だ。昼間は寝ているウチの子。でも何故か昼に目を覚ます。いつもならわたしはいない時間なのにごはんの催促。わたしはとりあえず無視。そうすると諦めて、ソファーで寝始める。やはり昼間は眠いようだ。

 そして次に目覚めるのは夕方。何故かわたしの仕事が終わる20分くらい前に起き出す。起きたら当然ごはんの催促。しかしわたしは仕事中。とりあえず、また無視。が、今度は目がきちんと覚めているのか諦めない。パソコンの前に陣取り、わたしを見上げる。可愛い。いや、そうではなく、退かさなければ。わたしは猫を机の下へと降ろす。もちろん猫も黙ってはいない。結局は机に乗った猫にごはんの催促をされる。

 あと5分で勤務時間終了だから、待ってくれ。


挿絵(By みてみん)


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