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602 寝たかったのか ☆

 土曜日の夕方、ウチの子が昼寝から起き出してきた。そして鳴く。


「くう」


 ハイハイごはんね。

 わたしは猫にごはんをあげた。いつものように小分けにして。が、その日は食べてもずっと鳴いている。仕方なくもう1回ごはんをあげた。しかしまたしても鳴く。そしてもう1回ならとごはんをあげるわたし。

 それでもまだ鳴く。わたしは自分のごはんを食べることにした。わたしがごはんを食べていると、猫はキッチンのシンクに上がり水を飲んだ。わたしはそれを見てから水を止め、自分のごはんを食べた。

 わたしがごはんを食べた後、寝る準備をして電気を消すと、猫はすぐにわたしの体の上に乗ってきた。

 あんなに鳴いてたのは寝たかったのか……。


挿絵(By みてみん)

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