57 日曜日の朝
日曜日の朝、猫はいつも通りにわたしを起こす。
平日と休日の違いは、猫にはわからないだろう。
しかし、今日のわたしは、朝寝坊しても大丈夫なのだ。
だが、猫の朝ごはんの時間は変わらない。
だから、わたしを起こすのだ。
わたしは、猫に起こされ、なんとか起きた。
そして、猫にごはんをあげる。
これで、わたしの朝の重要任務は終了した。
わたしは、二度寝するべくベッドへ潜り込む。
すぐにわたしは眠りについた。
それから二時間後、わたしは目が覚めた。
さっきよりは頭がスッキリしている。
わたしが起きようとすると、背中に何かがあたっていることに気付いた。
猫だ。
わたしと一緒に寝てたんかい!
そして、わたしが起き上がると、猫も一緒に起きる。
わたしは、水を飲むためキッチンへ。
すると、猫はわたしについてきてすりよる。
ごはんの催促だ。
ごはんは二時間前に食べたはずだ。わたしを無理矢理起こして。
おそらく、猫にとって、わたしが起きたということが重要なのだろう。
いつもわたしが起きた時間に、ごはんをあげているからだ。
しかし、わたしは猫にごはんはあげない。
何のために早起きしたと思っているのか。
猫にごはんをあげるためだ。
だから、わたしは猫に言う。
「さっきごはん食べたでしょ。だからだめ」
しかし、猫は諦めない。わたしにずっとすりよってくる。
どうするべきか。またもわたしの葛藤は続く。




