表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/715

53 腕枕

 ある夜、わたしがベッドで横になると、猫がやってきた。


 そして、わたしの左腕にのし掛かる。

 寝やすい場所を探しているようだ。


 すると、猫は、わたしの体と左腕の間に収まった。

 そして、猫の頭がわたしの左腕に......


 これは俗に言う「腕枕」だ。


 わたしは、なんて可愛いことをするのだろう、と思い嬉しくなった。

 猫に添い寝をしてもらい、わたしはニヤニヤしながら眠りにつく。

 いや、眠ろうとしたのだ。


 しかし、そのまま眠ることはできなかった。


 猫の頭が重いのだ。

 わたしは、左腕がしびれてきた。


 もう限界だ。

 わたしは、猫の頭をそっと腕からおろした。


 猫は不満そうに、わたしを見ている。


「ごめん。だって重いんだよ」


 わたしは、猫に言い訳をする。

 猫は、気分を害したようだ。ベッドから降りていってしまった。


 あぁ~、せっかくの添い寝が......

 次は、腕枕なしでの添い寝をお願いしたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ