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520 誕生日(わたしの) ☆
わたしの誕生日がきた。わたしはケーキを食べたけれど、ウチの子(猫)にも何かあげたい。という気持ちになった。わたしの誕生日を一緒に祝って欲しかったからかもしれない。
わたしは猫にウエットフードをあげることにした。わたしが猫のごはんのお皿を持ってキッチンへ行くと、猫はいつもと違うことを察したらしい。しきりにシンクの上を気にしている。わたしがウエットフードを出すと、尻尾はぴんと上に伸び、猫も上に伸びた。
やっぱりウエットフードは特別らしい。わたしはお皿にウエットフードを移すと猫に見せた。猫はその場では食べずにいつも食べているケージの中へ急いだ。その後を追うわたし。猫はわたしを振り返り、早くと言わんばかりに鳴いてわたしを急かす。ごはんの台にウエットフードを置いてあげると、すぐに食べ始めた。
一応言っておくけど、わたしの誕生日だからね。




