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489 夜中のこと ☆

 夜中、わたしは目が覚めた。お腹が空いたのである。しかし猫はわたしの体の上で寝ている。

 どうするべきか……。

 わたしがもぞもぞとベッドの中で動いたのがわかったのか、猫はベッドを降りていった。そしてわたしも起き出し、昼間に買っておいたコンビニのサンドイッチを取り出すと、キッチンの椅子に座り食べ初めた。

 そこでやって来たのが猫である。いつの間にか早業で、座っているわたしの目の前のテーブルにいた。だがわたしは食べている最中。

 猫はわたしが食べているのとは反対の方からサンドイッチにかぶりつき、ちぎって逃げた。

 そのサンドイッチはツナマヨだった。わたしは、さすがに嗅覚が鋭いと感心したのだった。


挿絵(By みてみん)

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