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416 掻いている ☆
猫が右耳を痒そうに後ろ足で掻いている。元々ウチの子(猫)は右目が病気だ。その目と繋がっている耳も痒いのだろう。掃除をしてもすぐに汚れてしまう。
そこで動物病院で買ったイヤークリーナーの出番だ。わたしはクローゼットからイヤークリーナーを出すと、テーブルの上に置いた。それを見た猫は一目散に逃げていった。耳は痒くて、わたしの手に耳を押し付けて「掻いて」との仕草はするが、実際に耳に綿棒を入れられるのは嫌がる。
だが定期的に掃除をしなければ、痒いのは猫だ。わたしは心を鬼にして猫を捕まえにかかる。しかし猫はキッチンのテーブルの下に隠れた。それで大丈夫だと思ったのだろう。だが猫の思惑通りにはいかない。わたしは椅子を引くと、猫を捕まえた。猫は耳を後ろに倒して綿棒を入れられないようにしている。が、わたしは無理矢理綿棒を入れる。これも全て猫のため。
なんとか掃除が終わると猫はわたしにごはんを要求。わたしはご褒美に少しだけごはんをあげた。




