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410 夢から覚めたら ☆
夢を見た。空中に手が浮いていて、大きな虫が乗っている。その手はわたしに近づいてきた。そして虫が喋った。
「そっち行ってもいい?」
わたしは即座に
「やです!!」
と言った、と思ったら、その自分の声で目が覚めた。大きな声での寝言だった。しかし夢で良かったと思って、わたしが右側に寝返りを打とうとしたとき、塊にぶつかった。猫である。猫はベッドの真ん中でぐうぐう寝ていた。
わたしは寝返りを打ったものの、掛け布団が足りない。わたしは猫を腰で右に押しながら、掛け布団を引っ張った。なんとか自分が隠れるくらいの布団が出てきた。
その後わたしは水を飲みに、トイレにと二回起きてからまたベッドに入った。もちろん腰で猫を押しながら。しかし猫は全く目覚める気配はない。昼間も寝てるのに、夜もよく寝るなあと思ったのだった。




