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401 元気 ☆
朝がきた。もちろんいつも通り猫に起こされた。しかし少し早い。ごはんのためには手段を選ばないのだ。わたしは猫にごはんをあげて、水を入れ換え、トイレ掃除をしてから二度寝するべくベッドに入ろうとベッドに座った。そこにやって来たのが猫である。
「くぅぅぅぅ」
猫は一直線にわたしの側に来ると、わたしに膝に飛び乗った。
寝たいんだけど……。
わたしはひとしきり猫を撫でてあげた。そんなわたしを見上げる猫。
ああ、ごはんが欲しいんだね……。
わたしが立ち上がる仕草をすると、猫はまたもや別の部屋へと一直線に走っていった。わたしがキッチンへ向かうと、猫が出迎えてくれた。しかも尻尾がいつもより膨らんでいる。
そんなにも嬉しいのか。
猫はごはんを食べ終わると、部屋の中を走り出した。
昼間は寝ているが、朝は元気だなあ。




