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362 退かない ☆

 午前三時。わたしは目が覚めたのでキッチンへ水を飲みに行った。そして、何か食べたくなり、天井に着いている戸棚を開けた。すると猫が飛び起きて駆け寄ってきた。

 この戸棚と猫のごはんが入っているシンクの下の戸棚は同じものだ。だから開けるときには同じ音がするのだと思う。

 しかし、ほとんど音はしなかったはずだ。それなのに、飛び起きてくるとは……。

 わたしは水を飲んで、ビスケットを一枚食べると、上の戸棚を閉じた。猫はもちろんわたしの後ろで待っている。わたしが振り返ると、


「くう」


 と鳴く猫。その猫に対してわたしは、


「おやすみ」


 と言って電気を消した。

 そして、わたしがベッドに横になるとすぐに猫がわたしのところへやって来た。しかも枕元ではなく、枕の真横だ。じっとわたしを見つめる猫。しかしごはんの時間ではない。わたしは再度「おやすみ」と言って、猫を無視した。すると今度は猫は、わたしの枕元に場所を移して、わたしを見下ろすのだった。

 だが、こんな時間にごはんはあげないぞ!


挿絵(By みてみん)

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