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36 お風呂

 わたしがお風呂に入っている時、猫はバスマットの上で待っている。

 基本的に、お風呂に入っている時は、お湯が飛び散るので扉を閉めている。

 たまに扉を開けると、猫が入ってくる。

 だが、床が濡れているのが嫌なのだろう。手足を振って水気を散らしながら進む。


 そして、湯船に入っているわたしを見て、中を覗く。


 お風呂の中に入ってくるかと、わたしがわくわくしていると、そのまま踵を返して出ていく。


 わたしは、そんな猫に声をかける。


「ちゃんと足拭いてから出てよ!」


 しかし、当然のことながら、猫は聞いていない。わたしがお風呂から出ると、猫の足跡が点々とついている。



 また別の日、湯船のお湯を抜いていると、猫が入ってきた。

 そして、湯船の縁に飛び上がった。


 湯船の縁も濡れていたのだろう。猫は滑って湯船に落ちてしまった。


 あっ!と驚いたが、お湯はほとんど抜けていた。

 しかし、猫はびっくりしたのだろう。慌ててお風呂から逃げていった。


 そして、濡れた体を毛繕いしていた。


 猫は、もうお風呂には入ってこないかもしれない。


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