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35 ブラッシング
猫には、夏毛と冬毛がある。
季節に合わせて体温調節をするためだ。
毛が生え変わる時には、毛が抜ける。
それで必要なのがブラッシングだ。
ウチの子(猫)は、基本的に体に触られることが嫌いだ。
唯一喜ぶのは、頭の上だ。普通は喉だと思うが、喉を撫でようとすると噛まれる。
そんな猫のブラッシングは、大変だ。
わたしに近寄ってきたところを捕まえ、背中をブラッシングする。すると、猫は体を低くして逃げる。
それの繰り返しだ。
ときには、ブラッシングを二~三回しただけで噛まれる。
だが、毛が生え変わる時は、大量の毛が抜けるのだ。
それを全てセルフ毛繕いで毛を飲み込んでいては、猫の体にも悪い。
だから、わたしは噛まれてもブラッシングをする。そして、ブラッシング用の道具を常にテーブルの上に置いて、猫を待ち構えている。




