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34 カーテン登り

 ウチの子(猫)が子猫の頃、やんちゃだった。


 わたしは、内心、猫が壁で爪とぎをしないかドキドキしていた。それで、猫を引き取った始めの頃、猫の動向に気をつけていた。


 しかし猫は、壁よりもカーテンを選んだ。

 レースのカーテンを登り始めたのだ。


 あぁ、良かった。カーテンなら取り替えが簡単なので構わない。いくらでも登ってくれ。


 猫は、一心不乱にカーテンを登っていく。

 しかし、ウチのカーテンレールは、上の壁にくっついている。つまり、登りきってもカーテンレールの上には立てないのだ。

 猫は、上まで登ったら降りなくてはならない。

 しかし、登ることはできても、降りることは難しいようだ。

 猫は、カーテンにぶら下がったまま、わたしに助けを求めてきた。わたしをちらちらと見ているのだ。


 わたしは立ち上がり、猫を床へ降ろしてあげた。

 すると猫は、またカーテンを登り始めた。


 自分では降りられないのに、登ることは好きなようだ。


 カーテン登りに飽きると、わたしに登ろうとする。

 どうぞどうぞ、いくらでも登ってくれ、と思ったが、痛かった。

 当たり前だ。猫は、爪を立てて登るのだ。


 わたしは、我慢して猫の遊びに付き合った。

 わたし頑張った!

 しかし、猫を飼っている人は、きっと同じような経験をしていることだろう。


 猫は、子猫の頃やんちゃだと思っていたが、子猫としては普通だったのかもしれない。

 激しく遊んでは、電池が切れたように眠る。それを繰り返していた。


 そして穴だらけのカーテンは、今でもウチで使っている。

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