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313 つまようじ ☆

 わたしはつまようじをキッチンの床に落としてしまっていたようだが、それに気づかなかった。

 いつもの朝、わたしが猫のごはんを準備していると猫がやって来た。ちょうど猫の通り道につまようじが落ちていた。猫はわたしを見ながら歩いて来たので床のつまようじには気づかずに、つい前足で踏んでしまった。猫はそのときに初めてつまようじの存在に気づき、汚いものを触ってしまったように前足を振った。

 つまようじは新しいもので汚くはないのだが、猫にとっては嫌なものだったようだ。


挿絵(By みてみん)

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