298 コルクマット ☆
わたしのベッドの上部から壁までの間には少し隙間がある。それは、エアコンの配線があるからだ。しかし、その隙間が曲者だ。猫がちょうど入れる隙間なのだ。もしも何かあった時に猫が入ってしまったら、引っ張り出すことも出来ない。だからわたしは、その隙間にコルクマットを入れている。30×30センチのものを9枚張り付け正方形にして、それを隙間に5枚ほど立て掛けてある。これで猫は隙間に入れない。
しかし、困ったことがおきた。ベッドの上から出ているコルクマットを猫がかじるのだ。最初はかじって口から出していたようだが、わたしが中々起きないと、猫は枕元でコルクマットをかじって食べ始めたのだ。まずい!そんなものを食べて健康に良いはずがない。
わたしは対抗策として、コルクマットの上に膝掛けを掛けた。しかし、端が隠れていなかった。猫は端をかじった。
わたしはタオルを足して、コルクマットの端から端までを覆うことにした。わたしがとりあえずホッとしていると、ある朝猫がコルクマットをかじる音がする。
え?
わたしが寝ながら頭上を見上げると、猫がコルクマットの端をかじっている。隠したつもりなのに!どうやって布を捲ったの!?手?口?
そして今日も猫との攻防は続く。
猫の後ろの茶色いものがひざ掛けです。




