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294 またしても ☆
わたしは朝の仕事をしていた。朝の仕事とは、猫のトイレ掃除や水の入れ替えなどである。水は三ヶ所に置いてあるので、もちろん全て新しい水と入れ替える。
わたしが家のなかをそうして歩き回っている時だった。猫がいない。まさか……!わたしはトイレ(人間用)を開けた。
「みゃうぎゃうみゃ!!」
猫がトイレから飛び出してきた。ああ、またか。気を付けようと思ったばかりだったのに。わたしがトイレで用を足している時に、猫が入って来たのだろう。しかし、朝で寝ぼけていたわたしは気づかなかった。
またしても可哀想なことをしてしまった。しかし、今度は閉じ込めていた時間は五分ほどである。猫も落ち着くのは早かった。しかし、わたしが猫に謝り続けたのは言うまでもない。




