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291 違うよ ☆

 ウチの子(猫)は目の病気だ。一日二回、朝と晩に薬をごはんに混ぜて飲ませている。薬は小さめの袋に入っていて、一袋五十粒ほど入っている。

 ある日の朝ごはんをあげようとしたら、薬の袋が空だった。わたしは新しい袋を鋏で開けていた。すると猫は後ろ足立ちになり、袋を見つめている。わたしがいつもと同じように、カリカリのごはんに薬を混ぜて皿に入れてあげた。猫は食べ始めたので、わたしはキッチンへ。と思ったら、猫が着いてきた。自分が思っていたごはんとは違っていたようだ。どうやら、薬の新しい袋を開けたことで、ウェットフードを貰えると勘違いしたらしい。

 ウェットフードは月に一度だけである。だから、あげるわけにはいかない。わたしは猫に向かって言った。


「今月はもうウェットフードを食べたでしょ。だから、カリカリを食べなさい」


 わたしの言葉が通じたのかはわからない。でも猫は、またカリカリを食べ始めた。不満そうに。


挿絵(By みてみん)


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