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290 ごはんの後 ☆
猫がわたしの枕元から離れようとしない。それどころか尻尾をパシパシと叩きつけている。
わたしは寝るためにベッドに横になっている。猫もいつもなら寝る時間だと思うのだが……。きっとごはんが欲しいのだろう。しかし、晩ごはんはあげたはずだ。わたしは無視していたが、猫は一向に退く気配がない。
猫がわたしの枕元に居座ってから一時間弱が経過した。まだわたしは眠れず、猫は尻尾をパシパシと叩きつけている。結局根負けしたわたしは、猫に少しだけごはんをあげた。
猫はごはんを食べ終わると寝室へ直行し、トイレに入っていった。しばらくしてから匂いが漂ってきた。う○ちのようだ。
最近猫を観察して気付いたのだが、う○ちをするときは必ずといっていいほど、ごはんを食べた後だ。どうやら猫がわたしの枕元から退かなかったのは、トイレに行きたかったかららしい。




