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276 いないと思ったら…… ☆
猫へのごはんもあげて、わたしはのんびりとテレビを見ていた。ふと後ろを振り替えると、いつもケージで寝ているはずの猫がいない。まあ、出窓にいるんだろうとわたしは気にせずにいた。
少ししてから、出窓を見に行った。すると、猫がいない。カーテンに隠れているのかと、わたしはまたも気にせずにいた。
わたしはパソコンを操作していた。いつもなら近寄って来るはずの猫が来ない。
まさか……!
わたしは洗面室の扉を開けた。
「うにゃみゃうぎゃう!」
わたしは猫を洗面室に閉じ込めてしまっていたらしい。ゴミ捨てに外へ行った後、手を洗いに洗面室へ入った。その時に猫がついて来たのに気づかなかったようだ。可哀想なことをした。しかし、全く鳴かなかった。気づくのが遅れたのもそれが原因のひとつだろう。
猫はしばらくわたしの側を離れなかった。その間わたしは猫に謝り続けた。
ようやく落ち着いた……




