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275 匂い ☆

 わたしが整体に行ってから帰宅すると、猫は駆け寄ってくる。正確には、内扉の所にいて、わたしが内扉を開けるとするりと出てくる。嬉しそうに尻尾は立っていて、狸のように膨らんでいる。

 まずわたしは、猫に手を差し出す。猫はわたしの指の匂いを嗅いでから、わたしの手に顔を押し付けてくる。その後わたしは着替えるのだが、猫は服の匂いも嗅ぐ。そして、わたしの鞄(肩掛け鞄、手提げ鞄含む)の匂いも嗅ぐ。そして、わたしが買ってきたコンビニの袋も丹念に匂いを嗅ぐ。その後袋に顔を突っ込む。

 いやいやいや、買ってきたのはチョコレートだから。猫は食べちゃダメでしょ。

 整体ではタオルを使う。柔軟剤の香りなのか、良い香りがする。その匂いがわたしに移っているらしい。猫は、わたしの顔から足先まで匂いを嗅ぐ。


 そして、満足してからわたしの膝に乗るのである。


挿絵(By みてみん)

子猫の頃は軽かったなあ


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