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270 朝 ☆
「……」
「……」
「……」
「……ぅ」
「……ぅ」
「……くぅ」
「……くぅ」
「…くぅ」
「…くぅ」
「くぅ」
「くぅ」
「くぅ」
「くぅ!」
「くぅ!」
「くぅ!」
「くぅ!!」
「くぅ!!!」
朝がきたらしい。猫が枕元で鳴いている。わたしが時計を確認すると、午前五時。まあ許容範囲内だ。
しかし眠い。わたしはまだ起きずにベッドの中でもぞもぞしていた。そんなとき、
「くぅ!!!!!」
猫の鳴き声が響いた。
わたしは頭だけ動かし、「ごはん食べるの?」と聞いた。猫は「くぅ~」と悲しげな声を出した。こうなっては起きずにはいられない。わたしは起き上がりキッチンへ向かった。猫は早足でついてくる。
そして猫にごはんをあげると、わたしは猫のトイレ掃除を始めた。
猫中心生活の朝の出来事である。




