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254 寝たいんだけど ☆

 夜も更けてきたので寝支度を整えようと寝室へと入った。そして電気を点けると、猫がベッドの真ん中を占領していた。しかも掛布団の上にだ。

 わたしは猫に向かって言った。


「今から寝るんだけど、退いてくれないかな?」


 ウチでは猫の方が序列が上だ。お伺いを立てなければならない。しかし、当然だが、猫は何も言わない。そして、退こうともしない。どうしたものか。またベッドの端で寝なければいけないのか……。それも仕方がない。わたしは電気を消して、そっとベッドに入った。


挿絵(By みてみん)

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