24 骨なしケン○ッキー
ケン○ッキーで、骨なしケン○ッキーが発売された。これは食べてみなければ、と買いにいく。持ち帰って、ゆっくり味わうのだ。
家に帰りケン○ッキーの箱を開けると、猫がやってきた。
箱に顔を突っ込んで、匂いを嗅いでいる。
まずい。ウチの子(猫)は肉が大好物なのだ。
わたしは箱を持ち上げ、後ろを向き、骨なしケン○ッキーを食べる。
うん、美味しい。と味わっていると、猫がわたしの正面にやってきた。
しまった、と思った時には遅かった。
猫がわたしが食べている肉の反対側から噛みついてきたのだ。
猫を叱ろうにも口はふさがっている。手も肉を持っている。
肉を挟んでのにらみ合いが続く。
猫も肉を放す気はなさそうだ。思い切り噛みついている。
とその時、猫が噛みついていた部分の肉を噛み切り、逃げた。
「こら!だめ!」
わたしは漸く肉を口から放し、叫ぶ。
しかし、そこからが早かった。
猫はさっさと食べてしまったのだ。
こんなに味付けが濃いものを......
そして、猫はわたしの手にある肉を狙ってくる。
わたしは、歩き回りながら骨なしケン○ッキーの残りを飲み込んだ。
もっと味わって、ゆっくり食べたかった。
次回からは持ち帰りは止めよう、と決意したのだった。




