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228 トイレが近い
ある夜、わたしはトイレに行きたくて目が覚めた。既に眠っている猫を起こさないように、そっとベッドから出る。そして用を足した後、わたしはベッドへ向かった。ベッドを見ると、猫が真ん中に寝ている。わたしはベッドの端に横たわり、お尻で猫の背中を押した。それでも猫は起きない。
わたしがうとうとし始めた時、またトイレに行きたくなった。わたしはまたそっとベッドから出て戻ってきた。すると、また猫がベッドの真ん中で寝ている。わたしは先ほどと同じくお尻で猫を押してベッドに横になった。
そしてまた、わたしはトイレへ行きたくなってしまった。昨日水を飲みすぎたのだろうか。わたしはそっと起き上がる。すると今度は猫が起きてしまった。猫が起きたら朝ごはんの時間だ。たとえ午前三時であろうとも。
わたしは仕方なく猫に少しだけごはんをあげると、トイレへ行きベッドに潜った。




