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227 言ってよ！ ☆
わたしはベッドから這い出し、キッチンへ向かった。するとその途中で、猫が仰向けになっている。わたしは慌てて、スマホを取りに寝室へ戻った。そして、今度はそっとキッチンへ向かう。
わたしのこの様子を猫は、仰向けになりながら、首だけ動かして見ている。わたしは写真を撮るため、キッチンの電気を点けた。そしてようやく猫にスマホを向ける。だが、二枚写真を撮っただけで、猫は起き上がってしまった。わたしは猫に向かって言った。
「仰向けになるなら言ってよ！シャッターチャンスを逃すでしょ！」
相手は猫。言うだけ無駄と思いつつも言わずにはいられなかった。
