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218 なんで? ☆
これは夢だ。嫌な夢。早く目覚めなければ。
わたしはなんとか起きることに成功した。そして、スマホで時間を見ると、午前三時。まだ夜中だ。わたしは水でも飲んでこようと、ベッドから起き上がった。すると、猫がわたしに駆け寄ってきた。ベッドで寝ていなかったのか?
「んにゃ、むぎゃ、うにゅ」
訳のわからない声を発しながら、わたしにすり寄る。どうやら猫にとってはもう朝で、中々起きてこないわたしに文句を言っているようだ。しかし朝は朝でも早すぎるだろう。文句を言われても困る。
猫は、ずっとわたしにすり寄ってくる。ごはんがほしいのだろう。またわたしの葛藤が……。やはり自分の睡眠を取りたい。
わたしは猫に少しだけごはんをあげてから、ベッドに潜り込んだ。
この上目使いがなんとも……




