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176 風邪
わたしは風邪を引いた。しかし、朝の起きる時間は変わらない。猫の腹時計のせいだ。わたしはいつも通り起こされ、猫にごはんをあげた。そして、ベッドに潜り込む。
わたしがうとうとし始めた頃、猫がわたしの枕元にやって来た。そして、鳴く。
「くぅ!」
ごはんの催促らしい。時計を確認すると、先ほどから一時間しか経っていない。しかしわたしは面倒なので、猫に少しだけごはんをあげてベッドに潜り込んだ。
そしてまた一時間後、猫はやって来た。最初はわたしのお見舞いかと思って喜んだが、やはりごはんの催促のようだ。わたしは自分の睡眠のため、猫に少しだけごはんをあげた。
こうして午前中は一時間おきに起こされ、ごはんをあげる羽目となった。




