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170 夜中のトイレ
夜中、わたしはトイレのために目が覚めた。そして、ベッドから這い出しトイレへ向かう。トイレの扉を開けた時、わたしの後ろを猫が走っていった。
おかしい。いつもは夜中にわたしがトイレに起きても、猫は起きないのに。嫌な予感がする。
わたしがトイレから出てくると、猫がすりよってきた。ごはんの催促だ。
しかし、今は夜中。当然ごはんの時間ではない。
わたしは猫を無視して、ベッドへ向かった。すると、猫は先回りして、ベッドの前でわたしを待ち構えている。
いやいや、だからごはんの時間ではないというのに。どうするべきか。このままでは寝かせてもらえそうにない。
ベッドの前で仁王立ちする猫(あくまでイメージ)。
わたしは仕方なくキッチンへ向かう。もちろん猫もついてくる。自分の睡眠のため、わたしは数粒のカリカリを猫にあげる。そして、猫が食べている間にベッドへ向かい潜り込む。
少しして、猫がベッドへやってきて、わたしの横に座り毛繕いを始めた。
どうやら、このまま眠れそうだ。




