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158 夢?
わたしは、朝起きて猫にごはんをあげる。いつも通りのことだ。そんなとき、
「くぅ!」
猫の声が響いた。わたしははっとして目が覚めた。枕元に猫がいる。今のは夢?猫にごはんをあげたはずなのに、猫がベッドの枕元で鳴いている。なんて生々しい夢だ。本当に猫にごはんをあげていないのだろうか。わたしが疑問に思うのは、いつ猫にごはんを要求されるかわからないからだ。
わたしは、半信半疑で起き上がり猫にごはんをあげた。猫はいつも通り食べている。
デジャヴ。
そんなことを思いながら、わたしは朝の支度を始めた。




