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149 貫禄

 ウチの子(猫)は、三歳を過ぎた。

 人間で言えば、三十歳前後だそうだ。一番猫盛りの時期らしい。

 それでなのか最近のウチの子は、貫禄が出てきたように思える。

 横になって顔をあげている姿が、人がひじ掛けに寄りかかっているように見えるのだ。

 まるで大奥の主のように。


 猫はゆったりと横になり、わたしを見つめる。

 そして、鳴く。


「くぅ」


 なんて言っているのかは、わからない。

 しかし、


「苦しゅうない。近うよれ」


 という言葉がよく似合う。

 わたしは思わず、「ははーっ」と言ってしまいそうだ。


 もちろん可愛くない訳ではない。そんな姿も可愛いのだが、いつの間にこんなに態度が大きくなったのか。

 どこの家の猫でも、こうなるのだろうか。


 なんだか、子猫の頃が懐かしい。


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